エコラベルの表示幅は食事の選択に影響するのか? オンライン無作為化対照試験

論文概要

 

背景: 食事が環境に及ぼす影響がエコラベルで表示されている場合、持続可能性が高い食事パターンがより選択される傾向にある。しかし、エコラベルによるこうした効果は、(例えば環境への影響について)比較可能な料理の選択肢の幅によって左右される可能性がある。

方法: 実験では原理検証を目的とし、架空のメニューから料理を選択するシナリオを参加者に提示した。エコラベルに表示するA~Eの評定値(A:影響が最も小さい~E:最も大きい)について、その段階幅を操作した場合に、持続可能性の高い食事パターンを選択する傾向に影響があるかどうかを検証した。無作為化比較試験では、5つのテーマ(例:「バーガー」)に関して具体的な料理を選ぶというシナリオを参加者に提示し、3種類の選択肢(例:ベジタリアンバーガー・チキンバーガー・ビーフバーガー)の中から好みの一つを選ぶことを求めた。英国の一般人口から抽出した2646人の参加者を、対照群(エコラベルなし)または介入群(エコラベルあり)のいずれかに無作為に割り当てた。各シナリオにおいて料理とエコラベルの種類には9通りの異なる組み合わせがあり、介入群の参加者にそれらを無作為に割り当てた。例えば、あるシナリオにおいて3つの選択肢に付けられたエコラベルは、ある参加者では「A」・「C」・「E」、別の参加者では段階評価の幅がより狭く、「B」・「C」・「D」のようになっていた。

結果: エコラベルが表示されている場合、持続可能性が最も低い料理が選ばれる傾向は、対照群と比較すると抑制されていた。しかし、提示するエコラベルの種類を変更しても、持続可能の高い料理が選ばれる割合にはほとんど影響が見られなかった。唯一の例外として、3つの選択肢の全てに「C」のエコラベルが一律に付けられていた場合、持続可能性の高い料理が選択される割合は、評価幅が最も広いエコラベル(「A」、・「C」・「E」)と比べて有意に低くなっていた(環境負荷が中程度または最も高い選択肢と比較したオッズ比:0.71, 信頼区間:0.58-0.88, p = 0.001)。

結論: エコラベルの段階評価を最も幅広くした場合、最も評価幅が狭い場合に比べて効果が高かった。一方、段階評価の幅を中程度とした場合、エコラベルが食事の選択に及ぼす影響は限定的であった。

 

原文タイトル:Does the range of ecolabels on offer alter their impact on meal selection? An online randomised control trial

論文著者:Elizabeth Biggs, Emma E Garnett, Rachel Pechey

公開日: 2025/12/13 

論文URL:https://doi.org/10.1186/s12889-025-25870-8

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