動物性食品の代替製品の価格とコスト要因 スコーピングレビューと記述的分析

論文概要

 

本稿では、動物性食品に代わるプラントベース食品における価格設定とコストを増加させる要因について検証する。関連文献を系統的に検索し、対象となる研究論文76件を抽出した。豆類をはじめ、未加工あるいは最小限の加工しか施されていない伝統的なプラントベース食品は、さまざまな状況でも比較的安価である。

しかし、それ以外の大半の代替食品は、従来の動物性食品に比べると価格面の競争力が不足している。プラントベースの乳製品と代替肉は、同等の動物性食品と比べた場合の価格差が最も小さく、平均価格としては1.81倍から2.04倍となっている。一方、昆虫由来の食品では、製品の種類や状況によって価格が大きく異なる。

培養肉については、従来の肉の価格に比べてわずかに安いものから数倍に及ぶものまであり、予想される価格には幅がある。ほとんどの研究は高所得の西側諸国で行われたものでデータには大きな偏りがあり、低所得および中所得地域に関する調査は、昆虫由来の伝統食品を別とすればあまり進んでいない。

豆類や豆腐などのプラントベース食品は価格をさらに引き下げる必要がなく、普及の推進は動物性食品の消費量が多い地域で消費削減を進めるための現実的なアプローチとなり得る。しかし、それ以外の代替食品、特に培養肉や藻類由来製品の普及に関しては、技術面の進展による大幅なコスト削減に加え、補助金制度の改革や真のコストを反映した価格設定、炭素税など、政策レベルでの取り組みが必要となる。

 

原文タイトル:Prices and cost drivers of alternatives to animal-source foods: a scoping review and narrative analysis

論文著者:Stella Nordhagen, Ty Beal, Mario Herrero, Lynnette Neufeld, Kristina Sokourenko

公開日: 2026/07/17 

論文URL:https://doi.org/10.1016/j.lanplh.2026.101485

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