プラントベースの食習慣と体組成 横断研究

論文概要

 

背景: 持続可能で個人に合わせた食事パターンへのニーズは高まりつつあり、プラントベース食の傾向を評価する新たなツールが求められている。

方法: 個別の食品に対する嗜好と週当たりの摂取頻度を組み合わせた複合スコアを開発し、食生活がどの程度に植物性または動物性か、その傾向を定量化した。横断調査で得られたサンプルについて、BMI や体脂肪率など、体組成に関する指標とこれらのスコアがどのように関連しているかを検証した。

結果: 植物性食品のスコアが高いほど BMI は低下し(β = −0.28, p = 0.0032)、こうした関連は年齢や性別による影響を考慮しても変わらなかった。同様の逆相関は体脂肪率に関しても見られた(β = −0.28, p = 0.0032およびβ = −0.81, p < 0.0001)。動物性食品のスコアは、BMI との間に有意な関連はなく(β = +0.19, p = 0.057)、体脂肪率についても関連は見られなかった(β = +0.13, p = 0.36)。

さらに、植物性食品のスコアから動物性食品のスコアを差し引いた差分が大きいほどBMIは低下し(β = −0.24, p = 0.0008)、同様の逆相関は体脂肪率についても見られた(β = −0.31, p = 0.0021)。BMIが25 kg/m²を超える人では、こうした逆相関がより顕著であった(交互作用 p = 0.0418)。

植物性食品と動物性食品のスコアに基づいてクラスタリング分析を行った結果、食事プロファイルに関して3つの異なるグループ(植物性が多く動物性が少ない・植物性と動物性の混合型・植物性が少なく動物性が中程度)が特定された。これらのグループにはBMI に関して有意な差があり(p=0.0009)、体脂肪に関しても同様であった(p<0.0001)。

結論: プラントベース食の傾向は、本研究のスコアリング法で評価した場合、良好な体組成に強く相関していた。持続可能な食習慣を代謝機能の観点から評価するうえでは食生活を総合的にスコア化することが有用であり、上記の結果はこれを裏付けるものである。

 

原文タイトル:Plant-based dietary orientation and body composition: a cross-sectional study

論文著者:Mauro Lombardo

公開日: 2025/12/17 

論文URL:https://doi.org/10.1007/s44187-025-00754-3

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