スイスは残酷な行程を経た畜産物に表示義務

2025年7月1日、スイスは産業に利用される動物にとっての大きな進歩を遂げた。いや、もともと追いつける気がしないほどアニマルウェルフェアは進んでいたのだが・・・ 残酷な行程を経た毛皮が輸入禁止 動物に苦痛を与える方法で生…

読書できる芝パークホテル 高感度なケージフリーの取り組み

 日本有数の蔵書を誇る「思う存分読書できる」芝パークホテルは、環境に配慮したウェルビーイングな取り組みとして、朝食に平飼い卵料理とヴィーガンカレーメニューを提供しています。 畜産と動物の課題解決のためには、アニマルウェル…

卵内雌雄鑑別技術、どこまですすんでいるのか?2025年時点

EUやノルウェーでの卵内雌雄鑑別の浸透が記録的に速いという状況の中、ではどの技術が、どの程度、進んでいるのかをまとめた。 すでに実用化されているもの 羊膜水での判別技術=Respeggt(旧Seleggt)、In Ovo…

卵内雌雄鑑別、EUはすでに約1億1千万羽で実施

合理的で、しかも社会的にも良い技術というのは、社会に浸透するのも早い。採卵鶏のオスひよこを生まれたその日に殺すという不必要な苦しみは、世界中が取り組む社会課題だ。この解決策として導入がすすむ”卵内雌雄鑑別”技術の浸透が、…

アニマルウェルフェアは食の安全のためにも必要:北野裕子議員と浅尾環境大臣

アニマルウェルフェアは新しい価値観ではなく日本人が本来持っていた「命あるものを大切にいただいて、動物と共存していく日本固有の文化と伝統価値観」でもある。このことを、参政党北野裕子議員が2025年4月25日の環境委員会で訴…

受付終了:動物の未来BASE【私達のミッションとは?&力を最大化する方法】+渋谷アクション

動物たちの未来を作るために知識やスキルを付けていこう!という動物の未来BASE、ちょっとお久しぶり!6月29日(日)に開催します。終了後、渋谷駅でのアクションも企画しています。 【私達のミッションとは?】自分たちの活動が…

平飼い卵を探して――ある主婦が高級スーパーで“選べない”悲しみに出会った日

アニマルライツショートストーリー 私はK子。結婚して20年、専業主婦。大学卒業後すぐに花嫁修行をしながらじっくり選んだ夫は会社員。勉強よりゲームが好きな子どもたちは、大学生と高校生。家事は一通りきちんとこなす。料理は得意…

NEWチラシ:子供向け「アニマルウェルフェアってなあに?」

アニマルライツセンターでは一人でも多くの人に動物たちの現状を知ってもらうことが、動物たちの苦しみを減らし、なくしていくための最も効果のある手段のひとつだと考えています。国内に住む人々に現状を知ってもらうためのチラシ配布を…

【採用情報】畜産動物の苦しみをなくすために尽力しませんか?

アニマルライツセンターは、2030年には採卵鶏がケージに閉じ込められていないのが当たり前になった社会、肉用鶏が今の半分の飼育密度になった社会、すべての豚が妊娠ストールに拘束されていない社会を目指しています。もう少し先の将…

ケージフリーのための補助、議論始まる:山田勝彦議員と江藤拓大臣

アニマルウェルフェアの設備投資に対して国が理解を示さず補助がないことがケージフリーや妊娠ストールフリー、鶏の屠殺場改善のネックになっている。このことを問題視し、自らも長崎県で放牧養鶏を行う国会議員山田勝彦議員が、衆議院農…

経済合理性優先?高級スーパーがAW進まない理由

食品の価格高騰の話題を聞かない日はないですが、一般の商品が値上がりした分、もともと高価格帯の商品との価格差が縮まり、手が届きやすくなったと思われるのが、じつは高級スーパーの商品です。 平飼い卵の浸透に一役買っているのは、…

残酷な生体輸送が変わり始めた

まさに奴隷船、過酷な長期間にわたる長距離輸出が変わり始めている。 長らく世界中で生体輸出の反対運動が展開されてきた。その成果が2022年以降、つぎつぎに出てき始め、昨年はイギリスが輸出禁止を法的に決めるという画期的な動き…

フォアグラ輸入量1万キロを下回る。フォアグラは終わりの時代。代替も多数

フォアグラの輸入量が2024年大幅に減少した。主要な理由は、フランスからの輸入がストップしたことによる。鳥インフルエンザの発生により、フランスでは家禽にワクチンをうつこととなり、そのため生きた鳥も家禽の肉類もすべて輸入が…

動物と生産者の自由 米高騰と卵の関係 

最近のメディアでは、米の価格高騰の話題を聞かない日はありません。この米の価格高騰と、わたしたちが活動する卵の価格の問題とは、共通する点が多いことをご存じでしょうか。 卵の高値のポイント ・行き過ぎた成鶏更新空舎延長事業・…

すべての動物は放血前に気絶させられるべき:人道的屠殺協会(HSA)の見解

日本国内の家禽の屠殺において、世界標準となっている事前意識喪失(スタニング)が行われていないこと、および中にはアフタースタナーと呼ぶ動けないようにするための事後の電気ショックまでおこなわれていることについて、世界的な屠殺…

アニマルウェルフェアアワード2025:シャトレーゼなど3社が受賞

日本でも進みはじめた畜産動物・水産動物のアニマルウェルフェアですが、その動きを大きくするのは企業の取り組みです。この1年間で重要な一歩を踏み出した企業3社を高く評価し、アニマルウェルフェアアワード鶏賞、および豚賞を送りま…

女子たちの発情期からみる畜産の課題

サンクチュアリの豚たちは、家畜保健衛生所の情報によると4歳でやってきた。なので、現在はおおよそ5歳だ。まだまだ若いのだが、やってきてから半年間、発情期は来ていなかった。男子は生まれてすぐに無麻酔で去勢手術をされているので…

韓国の「動物福祉卵」の現状

アニマルライツセンター・アドバイザー 細川幸一(日本女子大学名誉教授) 2月下旬に韓国第二の都市釜山に行きましたので、市内の卵売り場をみてきました。 韓国の動物福祉卵には下記のマークがパッケージにあります。 動物福祉(A…

日本の食鳥処理場は鶏を3度殺す

鳥処理場の約9割の食鳥処理場が、意識を失わせる行程を省いて意識あるまま首(頸動脈)を切るという残酷な屠殺方法を継続している。この雑なやり方は失敗率が高く首を切るのに失敗して次の行程である熱湯処理に意識あるまま進み全身やけ…

動物への配慮、進みを阻害するのは誰か

アニマルウェルフェア、アニマルライツ、双方ともに日本の進みは遅い。それでも着実に進展していて、この進展は加速されて然るべきものだ。欧米はともかくとしても周辺アジア諸国でも進んでいて、止まっていたら経済も健康も生物多様性も…