健康的なプラントベース食は、メタボリックシンドロームにおける脂質異常症・インスリン抵抗性・炎症を改善する ナラティブ・レビュー

Healthy plant-based diets improve dyslipidemias, insulin resistance, and inflammation in metabolic syndrome. A narrative review

Minu S Thomas, Mariana Calle, Maria Luz Fernandez

2022/12/17

https://doi.org/10.1016/j.advnut.2022.10.002

論文概要

 

プラントベース食の普及は近年大きく進んでおり、慢性疾患を予防するための食事戦略になると考えられている。しかし、プラントベース食をどのように分類するかは食事に含まれる内容によって異なる。プラントベース食の中でも、ビタミン・ミネラル・抗酸化物質・食物繊維を多く含むものは健康に良いとされ、単糖類や飽和脂肪酸を多く含むものは健康に良くないとされている。分類にもよるが、プラントベース食の内容は、疾患に対する予防効果に大きく影響する。

メタボリックシンドロームは、血漿中のトリグリセリド高値とHDLコレステロール低値、糖代謝障害、血圧上昇、炎症性バイオマーカーの濃度上昇を特徴とし、心臓病や糖尿病のリスクも高める。したがって、健康的なプラントベース食は、メタボリックシンドロームに罹っている人々にとって好ましいと考えられる。本稿では、さまざまな種類のプラントベース食(ヴィーガン、ラクト・ベジタリアン、ラクト・オボ・ベジタリアン、ペスカタリアン)について考察し、健康的な体重の維持や、脂質異常症・インスリン抵抗性・高血圧・低グレードの炎症性疾患の予防における食事成分の効果に焦点を当てる。

 

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