小さな目標で食生活を変えるだけで、健康と環境に大きな利益をもたらす

Small targeted dietary changes can yield substantial gains for human health and the environment

Katerina S. Stylianou, Victor L. Fulgoni III, Olivier Jolliet

2021/08/18

https://doi.org/10.1038/s43016-021-00343-4

論文概要

 

健康を促進し、環境的に持続可能な食品を特定するため、健康に関する栄養学的指標と環境に関する18項目の指標を組み合わせ、個々の食品を評価・分類し、優先順位を付与した。特に栄養に関しては、健康栄養指標を開発し、米国の食事に含まれる5,853種類の食品について、それらが健康寿命に及ぼす影響を、獲得または喪失する時間(分単位)に換算した。こうして定量化された限界健康効果は、1食あたり74分の損失から80分の利益までの範囲で分布していた。

環境への影響は大きなばらつきを示し、水の使用に関するものを除いて、地球温暖化と相関していることが明らかになった。我々の分析では、1日あたりの牛肉・加工肉からのカロリー摂取量のわずか10%を果物・野菜・ナッツ類・豆類・一部の魚介類に置き換えるだけで、1人1日あたり48分の健康増進が得られ、食事による二酸化炭素排出量を33%削減できる可能性がある。

 

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