プラントベース代替肉を牛肉と比較し、環境と健康上の利点と消費者側の負担を定量的に分析する

論文概要

 

牛肉の生産と消費は、環境と健康の両面で社会に多大なコストをもたらしているが、一般にこうした負の外部費用は小売価格には反映されていない。プラントベース代替肉(PBMAs)は従来の肉に似せて植物性材料で作られた食品で、牛肉に比べて負の外部費用を大幅に低減できるとされているが、価格はかなり高くなることが多い。

牛肉に代わるこうした選択は、社会に環境と栄養の両面で利点をもたらすが、消費者はPBMAsに牛肉よりも割高な金額を支払うことになる。環境と栄養に関するこうした便益は対価に見合うものなのだろうか? 本研究ではこの疑問に答えるため、米国でよく知られたPBMAsであるBeyond Burger®とImpossible Burger® を取り上げ、地球温暖化係数・水消費量・食習慣に関連するリスク・製品の小売価格の観点から牛肉と比較した。

その結果、Beyond Burger®とImpossible Burger®を選んだ場合に得られる社会的便益は、パティ1枚あたりそれぞれ2.39米ドルおよび2.31米ドルであるのに対し、消費者が追加で負担するコストは0.81米ドルおよび1.08米ドルとなることがわかった。従って、社会的便益の大きさは消費者が負担する割増コストの2.96倍および2.13倍になるということになる。

上記の結果は、特定の製品に関して利用可能なデータを用いて一定の前提条件のもとで得られたものであるが、PBMAに何らかの公的助成を行うことが正当化されて良いことを示唆している。

 

原文タイトル:Quantifying the Relationship Between Key Potential Environmental and Nutritional Health Benefits of Plant-Based Meat Alternatives and Their Price Premiums Compared to Beef

論文著者:Mauricio R Bellon, Kathleen Merrigan, Christopher Wharton

公開日: 2026/06/01 

論文URL:https://doi.org/10.3390/foods15111949

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