自然界では、いろいろな動物や植物が互いに影響を与えながら生活しています。微妙な自然界のバランスを人間の身勝手な行為によって破壊してはなりません。すべての生き物は、等しくこの地球に生きる権利を持っているのです。動物たちには、人間から虐待や搾取を受けずに、自然のままに生活をする権利があります。基本的人権が尊重されるのと同様に、動物にも動物らしく生きる権利が認められるべきであり、種によってその権利は左右されるべきではありません。ゾウにはゾウらしい生き方、ニホンザルにはニホンザルらしい生き方、豚には豚らしい生き方、魚には魚らしい生き方、人には人らしい生き方 があります。 そしてゾウにはゾウの能力や特性があり、ニホンザルにはニホンザルの能力や特性があり、豚には豚の能力や特性があり、魚には魚の能力や特性があり、人には人の能力や特性があり があります。 このあたり前のことを認め、その動物の生き方、能力、特性を尊重していくことは、ごく当たり前のことではないでしょうか。人と異なる能力や特性や形を持つからといって、その動物を差別し、支配してはならないのです。 この自分と異なる能力、特性、形を持つ動物を差別することを、種差別(スピーシーシズム)と呼びます。「人の利益が優先されるのは、人は理性を持っているから、他の動物を能力的に上回っているから、言葉を話すことができるからetc.」と言う主張は、人の利益や搾取の現状を維持・正当化し、他種の動物の利益を犠牲にするために使われてきました。皮膚の色や性別の違いがいのちの質にとって重要でないのと同様に、毛の長さや形の違いも重要ではないのではないでしょうか。また、人間であろうとなかろうと、精神的にも肉体的にも苦痛を感じる動物が存在します。アニマルライツ運動は、種差別に反対し、人に与えられる基本的な権利を種の壁を越え、動物にまで広げ、理由をつけて動物を使ったりせず、同じ地球に生をうけた生物として他の仲間に対してその生き方や能力、その動物らしさを尊重していこうという運動です。Share This Previous Articleアニマルライツ(動物の権利)とは? Next Article権利を認める生物のラインはどこですか? 2019/04/02