フレキシタリアン食の定義と世界の食事ガイドラインにおける位置づけ

論文概要

 

背景・目的: 厳格なベジタリアン食やヴィーガン食に比べ、動物性食品をただ減らすだけであれば消費者にとって受け入れやすいと思われる。「フレキシタリアン」は動物性食品の摂取量を減らす食事パターンであるが、異なった意味で定義されており、本研究ではこのうち最も一貫して採用されているものを特定することを目的とした。さらに、さまざまな国や地域で使われている「食品別の食事ガイドライン(FBDG)」を評価し、その内容がフレキシタリアン食に対応しているかどうかを検証した。

方法: 文献検索のスクリーニングでは、タイトルおよび要旨、全文を入手できること、英語で記述されていることを条件とし、フレキシタリアン食に関する論文86件を特定した。これらの論文から「フレキシタリアン」の定義に関する記述を抽出して検討・要約した。国連食糧農業機関(FAO)のウェブサイトを利用し、英語で記述された各国の FBDG をダウンロードした。動物性食品を控える食事にはいくつかのパターンがあるため、これらのうち総エネルギー量が2000 kcalに最も近い食事パターンに関する記述をFBDGから抽出した。

結果: 上記の論文による定義を要約すると、フレキシタリアンの食事パターンとは、少なくとも月に1回は1種類以上の動物性食品(乳製品・卵・肉・魚)を食べているが、その頻度は週に1回未満であることとされていた。ダウンロードされた42か国・地域の FBDG からデータを抽出した。「セミベジタリアン」の食事パターンを明示して記述しているのはスリランカの FBDG のみ、ベジタリアン食のパターンを記述している FBDG は 12件、肉類・動物性食品の削減や肉・乳製品の代替品を推奨している FBDG は14件であった。

結論: 赤肉を食べるのを減らす、あるいは制限するという意味でのフレキシタリアン食の遵守は難しいものではなく、いくつかの国の公式な食事ガイドラインでは明示的ではないにせよ推奨もされている。一方、今回調査したFBDG の多くでは、乳製品や魚の摂取量を減らすことを推奨する記述は見られなかった。

 

原文タイトル:Vegetarianísh-How "Flexitarian" Eating Patterns Are Defined and Their Role in Global Food-Based Dietary Guidance

論文著者:Julie M Hess, Kaden Robinson, Angela J Scheett

公開日: 2025/07/19 

論文URL:https://doi.org/10.3390/nu17142369

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