プラントベース食材と動物性食材が満腹感と気分に及ぼす影響 スマートフォンによる実態調査

論文概要

 

プラントベース食は食物繊維を豊富に含むため、取り入れることで地球温暖化や肥満の有病率を低減できる可能性がある。しかし、実際にプラントベース食品を摂取する際にどのような生理的要因や心理的要因が働いているいのかは不明である。

食物繊維には腸と脳のシグナル伝達を改善する作用があるされていることから、本研究では、プラントベース食品だけを使うベジタリアン・ヴィーガンの食事では、動物性材料(肉)を使った食事に比べ、より高い満腹感やより良い気分、ストレスの軽減が得られると予測した。スマートフォンを利用した大規模調査を3回にわたって実施し、合計16,379名の成人参加者から食事の前後における満腹感と気分について回答を得た。

食事を摂取した後には全般的に満腹感と気分の向上が見られた。食後の空腹感にはいくつか要因で差が見られたが、これらはプラントベース食を選んだことによるものではなかった。動物性食品を選んだ参加者と比較して、プラントベース食を選んだ参加者では食前の気分のスコアがやや高く、食後の気分の上昇幅は小さかった。タンパク質の含有量は食後の満腹感の違いにわずかに影響していた。一方、性別および味の評価は、満腹感と気分に対し全般的に強い影響を及ぼしていた。

プラントベース食と動物性食品を用いた食事を比較した結果、満腹感や気分に対して顕著な影響は認められなかった。

 

原文タイトル:Effects of single plant-based vs. animal-based meals on satiety and mood in real-world smartphone-embedded studies

論文著者:Evelyn Medawar, Marie Zedler, Larissa de Biasi, Arno Villringer, A Veronica Witte

公開日: 2023/01/23 

論文URL:https://doi.org/10.1038/s41538-022-00176-w

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