動物園の霊長類

「人工飼育だったため他の仲間に交わることができない」という理由で、1頭でつながれたまま展示されているメスのリスザル。
約20年間つなぎ飼いされています。本来自然界では、リスザルは最大500頭の複雄複雌集団で暮らす生き物です。

後半のチンパンジーもメス。つながれてはいませんが単独飼育されています。
「チンパンジーは多数の成獣のオスとメスとその子で構成される20~100個体の複雄複雌集団を形成する。しかし集団内では日常的に離合集散を繰り返し、単独、親子、オスたち、メスたち、数頭のオスとメスなどの小集団に分かれて遊動し、ときに全構成員が集まることもある。個体間には明瞭な優劣関係が存在するが、その中で様々な駆け引きが展開され、変化にとんだ複雑な社会関係を持つ。」(動物行動図説 2011年)

動物園で動物本来の生命にあふれた姿を見ることはできません。
かれらはそこに収容され、展示されているだけです。

メールニュース

お名前とメールアドレスを入力してアップデートを受け取ってください。
Enter your email address below and subscribe to our newsletter