「でも、肉はそんなに食べてません」- 食肉消費における女性の過少報告 

"But I Don’t Eat that Much Meat”

Hank Rothgerber

2019/04/26

https://doi.org/10.1163/15685306-12341468

論文概要

 

肉の消費は環境や公衆衛生、ヒト以外の動物に対して害を及ぼしているという議論が強まるにつれて、肉を食べる人々は、自分の行動を正当化しなければならないという圧力を強く感じるはずである。本研究では、肉食を正当化する際に、女性は男性に比べて間接的な戦略をとるという考え方をさらに検証した。具体的には、食行動について問われた場合、女性は自己正当化における一つの形として、肉の消費量を過少に報告するという主張のことである。

男性・女性を含む参加者を実験条件と対照条件に無作為に割り付け、実験条件の参加者には食肉生産に関するPETAのドキュメンタリーを見ることを説明した。これに続いて、参加者はさまざまな種類の肉について、その消費量を評価するためのアンケートに回答した。

実験条件の女性では、ドキュメンタリーを見て怖いと感じた場合に(対照条件の女性と比べて)肉の消費量を少なく報告したが、男性の推定値はどの条件でも変わらなかった。この効果はさらに、動物がヒトと同じような感情を共有していると信じている人ほど強くなる傾向があった。

 

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