イタリア消費者の持続可能性に関する認識:肉の代替は可能か?最良の代替食品は何か?

Sustainability perception of Italian consumers: Is it possible to replace meat, and what is the best alternative?

Vittoria Aureli, Alessandra Nardi, Nadia Palmieri , Daniele Peluso, Jacopo Niccolo Di Veroli、Umberto Scognamiglio、Laura Rossi

2024/09/05

https://doi.org/10.3390/nu15183861

論文概要

 

世界的な食料需要の増大と環境への影響から、食料消費の再構築が求められている。本研究の目的は、イタリアの消費者の持続可能性に対する意識の度合いと、肉に代わるタンパク質が受け入れられるかどうかを評価することである。イタリアの成人人口を地理・性別・年齢において代表する815人の回答者を対象に、多変量解析とクラスター分析を併用した横断的調査を実施した。食の選択が環境に及ぼす影響についての認識不足は回答者の45%に見られたが、51%は肉の消費を減らしていた。地中海式の食事において代表的な食品(豆類84%・卵82%・魚77%)が、肉に代わる好ましいタンパク源として選択され、昆虫や昆虫由来製品はあまり受け入れられなかった(67%)。肉の重要性は、因子分析で得られた共通分散の50%以上を説明する潜在因子である。クラスター分析では、イタリアの消費者にとって肉が重要であることが確認され、食品選択における持続可能性のそれ以外の側面も明らかとなった。クラスター1(25.6%)は食肉を非常に重要視していた。5つのクラスターのうち、クラスター2およびクラスター3(計38%)は、肉は食生活の中で代替可能であると考えており、クラスター4(31.3%)には、持続可能であることに意欲的な食肉消費者が含まれていた。クラスター5は「持続不可能な消費者」(5.7%)であった。結論として、肉が重要だとする認識とは別に、地中海式の食事にすでに存在する代替食品を提案することで、食肉消費の削減を推奨できる可能性がある。

 

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