オーストラリア・フランス・スペイン・ポルトガルにおけるヴィーガニズム:行動変容の多理論統合モデルによるネトグラフィック研究

Exploring veganism in Australia, France, Spain, and Portugal: a netnographic study using the transtheoretical model

Gelareh Salehi, Aletha Ward, Angela Dillon-Murray, Fatima Canseco-Lopez, Jeffrey Soar

2024/06/20

https://doi.org/10.1080/15528014.2024.2351661

論文概要

 

ヴィーガニズムとベジタリアニズムの人気の高まりは、市場で大きな注目を集めているが、倫理的で持続可能なこうしたライフスタイルを消費者がどう認識して選択しているかについてはあまりわかっていない。このギャップを解決するために、Google TrendsとHappyCowを使ってネトノグラフィ分析を行った。

Google Trendsのデータでは、食品とレストランに関する検索が優勢であったが、フランスでは検索ボリューム(キーワードが検索された回数)が少なく、独特の食文化があるため、ヴィーガニズムへの関心が低い可能性を示していることがわかった。オーストラリアでは、「ヴィーガン 」の検索頻度は高く、ヴィーガン食品店や製品への関心の高さを反映していた。HappyCowのデータからは、オーストラリアにおいては他の国々に比べてヴィーガンの店舗数が多いことがわかった。

本研究は、ヴィーガニズムに関する消費者の情報検索行動における文化間比較についての知見を提供し、さまざまな環境におけるヴィーガン食品の入手可能性と、プラントベース食品による代替に影響する要因を明らかにした。

 

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