プラントベース代替肉をレストランメニューのデフォルトにして家庭外消費を促進する

A reversal of defaults: Implementing a menu-based default nudge to promote out-of-home consumer adoption of plant-based meat alternatives

Danny Taufik, Emily P. Bouwman, Machiel J. Reinders, Hans Dagevos

2022/04/20

https://doi.org/10.1016/j.appet.2022.106049

論文概要

 

レストランは、家庭外において食肉を大量に消費する場であるが、現状ではプラントベース代替肉はニッチな製品にとどまるため、環境に対する食品消費の影響は大きいままで変わらない。本研究では、レストランのメニューのデザインをわずかに書き換え、プラントベース代替肉がデフォルト(標準)として認識されるようにした場合、消費者の選択が増加するかどうかを検証した。食事の選択肢そのものはメニューにすべて残し、消費者の選択の自由には変わりがないようにした。

オランダで行ったオンライン実験では、プラントベース代替肉をデフォルトとして設定した場合、消費者は肉よりもプラントベース代替肉を選択することが多かった。さらに、オランダのレストランでのフィールド実験では、上記のようなデフォルトを導入した場合、プラントベース代替肉の料理に対する注文が、同等の肉料理に比べて大幅に増加した(豆の代替肉:8.6%から80.0%、海藻の代替肉:16.1%から58.3%)。したがって、自律的な意思決定を維持しつつ、プラントベース代替肉をデフォルトとするようにメニューを再設計することは、レストランにおけるプラントベース代替肉の家庭外消費を促進する手段として有望である。

 

別のFACTを探す