健康と持続可能性の向上 赤身肉・加工肉の消費パターンにおける世代間変化

Improving health and sustainability: Patterns of red and processed meat consumption across generations

Cinzia Di Novi , Anna Marenzi

2022/10/14

Improving health and sustainability: Patterns of red and processed meat consumption across generations

論文概要

 

イタリアでは数十年にわたって西洋型文化が広範に普及し、食品生産・消費のグローバル化が進んできたが、本研究ではこのことが複数世代にわたって赤身肉や加工肉の消費に影響を及ぼしているかどうかを探る。

年次家計調査「日常生活の側面Aspects of Daily Life」は、1997年から2012年までイタリア国家統計局(ISTAT)が実施した多目的調査で、本研究では、その中の年次家計調査である「日常生活の諸側面Aspects of Daily Life」の反復横断面データから擬似パネルデータを作成した。年齢 Age・期間 Period・コホートCohortの効果を含むAPCアプローチを採用し、以下の4つのコホートにおける食生活の経験を追跡した:サイレント世代(1926-1945年生まれ)、ベビーブーマー第1世代(1946-1955年生まれ)、ベビーブーマー第2世代(1956-1965年生まれ)、ジェネレーションX(1966-1980年生まれ)。

その結果、可処分所得の増加、社会における女性の役割の変化、都市化とグローバル化が消費パターンに大きな影響を与えていることが明らかになった。分析によると、高齢の世代では、それ以降の世代に比べて食肉消費を増やす方向へと食生活が変化しており、比較的豊かなイタリア北部では南部に比べて変化が大きく、その一方で、若い世代はより健康的で環境的に持続可能な食事パターンを選ぶ傾向が強かった。

 

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