口に合わない真実:肉食へのこだわりと食用動物の心を無視することには関係がある

Unpalatable truths: Commitment to eating meat is associated with strategic ignorance of food-animal minds

Stefan Leach, Jared Piazza, Steve Loughnan, Robbie M. Sutton, Ioanna Kapantai, Kristof Dhont, Karen M. Douglas

2022/01/16

https://doi.org/10.1016/j.appet.2022.105935

論文概要

 

動物の心は、動物の権利と福祉をめぐる議論における議論の中心にある重要な問題である。動物に心があることを示す証拠を無視し続けることは、動物への虐待を助長する可能性が高い。英国と米国の成人・学生のサンプルを調査したところ、肉食に対する動機と一致して、肉食に熱心な人ほど、そうでない人に比べて食用動物の感性に関する情報に接することを避けたがること(研究1)、知能の高い食用動物に関する記事に接することに興味を示さないこと(研究2aおよび2b)、インターネット上で食用動物の心に関する情報を含むポップアップ画面をすぐに消してしまうこと(研究3aおよび3b)がわかった。同時に、肉食へのこだわりが強い人は、そうでない人に比べ、コンパニオンアニマルの心に関する情報(研究2a-3b)と知能の低い食用動物に関する情報(研究2a-2b)に、ほぼ同じやり方で接していた。これらの結果は、英国・米国において肉を食べたいという願望が、肉の消費に異議を唱えるような情報を意図的に避ける態度と関わっていることを示している。

 

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