摂食障害の専門家はヴィーガニズムをどのように見ているか

Attitudes toward veganism in eating disorder professionals

Sarah J Fuller, Kimberley M Hill

2021/06/17

https://doi.org/10.1192/bjb.2021.57

論文概要

 

目的と方法: ヴィーガニズムは過去10年間で人気が高まり、非宗教的な信念として法的に保護されているにもかかわらず、一般の人々からは否定的に見られることも多い。医療従事者がヴィーガニズムをどのように捉えているかは、診療や摂食障害患者のケアに影響を及ぼす可能性があるが、ほとんど知られていない。本研究は、ヴィーガニズムに対する態度について、摂食障害を専門とする医療従事者、メンタルヘルス全般およびそれ以外の医療従事者を対象として検討した最初の研究の1つである。

結果: 一元配置分散分析から、すべての医療従事者がヴィーガニズムを肯定的に捉えていることがわかった。ヴィーガニズムに対する態度は、メンタルヘルス全般の医療従事者では、摂食障害やそれ以外の医療従事者に比べて統計的により肯定的であった。

臨床的意義: 本研究は、摂食障害の専門家がヴィーガニズムに対して偏見を持っていないことを示した最初の研究の1つであり、臨床診療において摂食障害患者がヴィーガニズムを選択する動機(健康・減量・環境・アニマルウェルフェアへの懸念など)を探る場合に特に重要な意味を持つ。今後の研究にむけた意義について考察する。

 

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