昆虫ベースの食品によって食肉消費が大きく減少する可能性は低い

Beyond the buzz: insect-based foods are unlikely to significantly reduce meat consumption

Corentin Biteau, Tom Bry-Chevalier, Dustin Crummett, Ren Ryba & Michael St. Jules

2025/06/23

https://doi.org/10.1038/s44264-025-00075-z

論文概要

 

食肉生産に伴う環境負荷は大きく、温室効果ガスの排出量を削減するためには食習慣の転換が必要となっている。昆虫ベースの食品は肉を代替する選択肢の一つとなり得るが、そのためには社会で広く受け入れられ、消費される必要がある。この総説では、昆虫ベースの食品が食肉と競合し得るかどうかの見通しを検証した。

その結果、昆虫ベースの食品は、大きな課題に直面しており、消費者に受け入れられにくいことや、投資が限られていることなどが明らかになった。特に、プラントベースの代替食品がより広く受け入れられていることを考えれば、昆虫ベースの食品によって食肉の消費を大幅に削減できる可能性は低いと考えられる。

 

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