老人と肉:ライフステージを通じた食肉消費の男女差について

The Old Man and the Meat: On Gender Differences in Meat Consumption across Stages of Human Life

Christian Ritzel, Stefan Mann

2021/11/15

https://doi.org/10.3390/foods10112809

論文概要

 

男性は女性よりも肉を多く食べるというのは、特に新しい知見ではない。しかし、このパズルの1ピースとしてまだ欠けているのは、食肉消費におけるジェンダーバイアスがライフステージを通じてどのように発達するのかという問題である。ライフステージを通したジェンダーバイアスの変化を特定するため、本研究では7つの年齢階級を含む多群間データに回帰分析を用いた。実証分析には米国国民健康栄養調査 National Health and Nutrition Examination Survey から得られたデータを用いた。

回帰分析の結果、食肉消費における性差は4歳以降にのみ出現し、その後は生物学的差異の発達とほぼ平行して進み、51歳から65歳の間にピークに達することがわかった。家計所得や教育水準が高くなるとともに食肉消費量は減少し、一人当たりの食肉消費量は世帯人数が増えるとともに増加する。

 

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