どんなに小さくても、健康な実験動物はすべてリホーミングさせなければならない理由

論文概要

 

実験動物が感覚を持つ生物種で健康状態が良好であるならば、実験が終了した後、あるいは余剰となった場合には、すべてリホーミングさせるべきであり、本稿ではこれが倫理的な責務であることについて考察する。動物倫理に関するさまざま視点を考慮し、これらの異なった見方が実際には同じ方向を目指していることを明らかにする。

オランダのユトレヒト大学およびユトレヒト大学医療センターの合同アニマルウェルフェア委員会において、我々が経験したリホーミングの事例について解説する。最初の試験的な取り組みは成功し、その後、リホーミングの原則はユトレヒト大学の指針として定着し、一般的な慣行となった。里親プログラムに関する検証を続ける中ではいくつかの課題が明らかとなり、そこで我々がとった対応についても議論する。

 

原文タイトル:Why All Healthy Laboratory Animals Should Be Rehomed, No Matter How Small

論文著者:Pascalle L P Van Loo, Monique R E Janssens

公開日: 2023/08/28 

論文URL:https://doi.org/10.3390/ani13172727

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