フレイルのリスクに関わるEAT-Lancet食の代謝シグネチャ:前向きコホート研究

論文概要

 

プラネタリー・ヘルス食は2019年に EAT-Lancet 委員会から発表されたが、フレイルとの関連は未だ明らかにされていない。本研究では、英国バイオバンクに登録された高齢者44,465名(平均年齢55.88歳)を対象として、EAT-Lancet 食の遵守度がメタボロームプロファイルおよびフレイルのリスクとどのように関連しているかを検討した。

身体の健康状態に関する5項目の基準に基づいてフレイルを定義した。Elastic Net回帰分析では、EAT-Lancet食の遵守度と相関する代謝シグネチャが特定され、これには20種類の代謝産物が含まれていた。Cox モデルでは、遵守度が高くなるほど、フレイルのリスクが有意に低下していた(HR: 0.51, 95% CI: 0.40~0.64)。また、代謝シグネチャのスコアが1標準偏差高くなるごとにフレイルのリスクは低下していた(HR: 0.69, 95% CI: 0.63~0.75)。媒介分析では、代謝産物は遵守度とフレイルのこうした相関のうち 9.88%に寄与していた。

以上の結果は、EAT-Lancet 食の遵守度を高めることでフレイルのリスクを低減できる可能性があり、これには特定可能な代謝経路が関与していることを示唆している。

 

原文タイトル:Metabolic signature of EAT-Lancet diet in relation to risk of frailty: a prospective cohort study

論文著者:Jing Guo, Guangning Kou, Yongjian Zhu, Rui Liang, Hua Ye, Xiangying Suo & Yacong Bo

公開日: 2025/11/26 

論文URL:https://doi.org/10.1038/s41538-025-00619-0

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