プラントベース・ハンバーガーのパッケージカラーに対する消費者の認識

Understanding the packaging colour on consumer perception of plant-based hamburgers: A preliminary study

Camila da Fonseca, Amanda Gomes Almeida Sá, Talita Ribeiro Gagliardi, Maria Jaízia dos Santos Alves, Germán Ayala Valencia

2023/03/17

https://doi.org/10.1002/pts.2725

論文概要

 

プラントベースのハンバーガー(PBH)は、肉の消費量を減らしたい消費者が利用できるようになった最近の選択肢である。この種の食品のマーケットはここ数年で成長しており、食品業界におけるエキサイティングな新領域となりつつある。これと並行して、食品マーケティングでは消費者を惹きつけるためにパッケージを利用しているが、このようなパッケージに用いる色彩は消費者の認識を向上させ、購買意欲を高める鍵となる。しかし、PBHにはどのような色のパッケージが理想的なのかについては、これまで調査されていない。本研究の目的は、PBHに関する消費者の認識にパッケージの色彩が及ぼす影響を明らかにすることである。

研究では、727人のボランティアからオンラインフォームを用いてデータを取集し、電子スプレッドシートを用いて分析を行った。はじめに、参加者の食事スタイルとPBHを購入する意思を分析した。続いて、PBHのパッケージに使用されているさまざまな色に対する認識を調査した。PHBのパッケージには、中性色(白・黒)、寒色(緑・青・ライラック)、暖色(赤・黄・マゼンタ)を使用し、それぞれの場合における消費者の知覚について、単語連想法を用いてデータ分析を行った。その結果、参加者はPBHの購入に関心があり、その中には肉食系やフレキシタリアンの食生活を送る人々も含まれていることがわかった(参加者全体の89%)。PBHに関して重要な反応が誘発されたのは、緑・黄・白の色の食品パッケージを使った場合で、これらの色はPBHのパッケージに注意を惹き、自然・健康・栄養価・品質に関連した感情を誘発することができた。

 

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