プラントベース食が炎症バイオマーカーに及ぼす影響 無作為化比較試験のシステマティックレビュー

論文概要

 

目的: 軽度の慢性的な炎症は、「炎症老化(インフラメイジング)と呼ばれ、加齢に関連した多くの疾患で進行が見られる。C反応性タンパク質(CRP)は、炎症を反映するバイオマーカーとして確立されているが、それ以外にも心血管疾患の発症を予測する要因でもある。プラントベースの食事パターンでは、雑食に比べて抗酸化物質や不飽和脂肪酸の摂取量が増え、観察研究では血中CRP濃度が低下するとされているが、その因果関係に関してはいまだ不明である。本稿のメタアナリシスでは、対照試験におけるプラントベース食がCRP値に及ぼす影響を雑食と比較して検証した。

データの統合: 関連文献の検索にはMEDLINE・Embase・Web of Scienceのデータベースを使用し、プラントベース食がCRP値に及ぼす影響を調査した臨床試験を抽出した。これらの研究で報告されたCRP値を統合するため、ランダム効果モデルを用いて標準化平均差および95%信頼区間を算出した。バイアスのリスクおよび異質性、感度について検証した。抽出された2962件の研究論文のうち選択基準を満たしていた臨床試験は7件のみで、ここから得られたデータセットは8件であった(参加者541名・年齢の中央値55歳)。

7件の臨床試験をすべて分析した結果、プラントベース食の遵守度はCRP値の低下(−1.13 mg/L)と有意に関連していた((95% CI:  −1.52 ~ −0.75)。サブグループ解析では運動療法を含む研究を除外したが、その場合でもプラントベース食の遵守度はCRP値の低下(−0.94 mg/L)と有意に関連していた(5% CI -1.43 ~ −0.46)。データの異質性が高いことから、結果の確実性は低かった。

結論: プラントベース食はCRP値を低下させる可能性があるが、上記の結果を裏付けるにはさらなるエビデンスが必要である。

 

原文タイトル:The effect of plant-based dietary patterns on C-reactive protein: A systematic review and meta-analysis of randomised controlled trials

論文著者:Luke Bell, Joshua Gibbs, Francesco P. Cappuccio

公開日: 2026/02/18 

論文URL:https://doi.org/10.1016/j.numecd.2026.104631

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