プラントベース食の質と脳卒中の危険度

論文概要

 

目的: 健康的なプラントベース食で脳卒中に罹患する危険度が低下するどうかを明らかにするため、プラントベース食の質との関連性を脳卒中の種類別(全脳卒中・出血性・虚血性)に検討した。

方法: 参加者はナース・ヘルス研究(1984-2016年)およびナース・ヘルス研究II(1991-2017年)にに登録された女性(73,890名および92,352名)、医療従事者追跡調査(1986-2012年)に登録された男性43,266名で、いずれもベースライン時点において心血管疾患およびがんの既往はなかった。プラントベース食の質を評価するため、全てのプラントベース食に関する遵守度(PDI)、健康的なプラントベース食に限定した遵守度(hPDI)、不健康なプラントベース食に限定した遵守度(uPDI)を用いた。肉類または魚を食べる回数が毎月1回未満と回答した参加者をベジタリアン、それ以外の参加者を非ベジタリアンとして分類した。医療記録が入手可能な場合は、脳卒中を虚血性または出血性にさらに分類した。

結果: 追跡期間中に記録された脳卒中は合計6,241例で、このうち虚血性は3,015例、出血性は853例であった。(虚血性・出血性を含む)全ての脳卒中に関して、プラントベース食の遵守度が最も高い参加者を最も低い参加者と比較して危険度(ハザード比)を算出した。その結果、PDI で評価した場合のハザード比は 0.94(95%信頼区間 0.86-1.03)、 hPDIでは0.90(0.83-0.98)、uPDIでは1.05(0.96-1.15)であった。hPDIが最も高い参加者では、虚血性の脳卒中に関するハザード比はわずかに低下していた(0.92 [0.82-1.04])。一方、出血性の脳卒中については一貫した関連性は認められなかった。症例数は限られていたが、脳卒中全体のハザード比とベジタリアン食には関連性は認められなかった(1.00 [0.76-1.32])。

結論: 健康的なプラントベース食を遵守する人々では、脳卒中全体の危険度が低下していた。

 

原文タイトル:Quality of Plant-Based Diet and Risk of Total, Ischemic, and Hemorrhagic Stroke

論文著者:Megu Y Baden, Zhilei Shan, Fenglei Wang, Yanping Li, JoAnn E Manson, Eric B Rimm, Walter C Willett, Frank B Hu, Kathryn M Rexrode

公開日: 2021/03/10 

論文URL:https://doi.org/10.1212/wnl.0000000000011713

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