ベジタリアンの増加傾向は女性だけなのか 米国の大学における15年間の調査研究

論文概要

 

本研究では、米国の若年成人におけるベジタリアンの割合の変化を調査した。調査は15年間にわたって実施し、米国の大学に通う学生12,704名が自身の食習慣について回答した。マルチレベルモデル分析では(参加者は学期にネスト)、全体的なベジタリアンの割合が時間経過とともに増加したのに対し、雑食者の割合は減少していることが明らかとなった。しかし、こうした変化は女性のみに見られ、男性の食習慣には時間経過に伴う変化は見られなかった。

第2の研究では、米国のベジタリアンの成人363名を対象とした調査を実施した。その結果、ベジタリアンになる傾向は男性よりも女性の方が強いこと、これは動物を飼育し食べることに対する倫理的懸念が理由となっていることが明らかになった。時間経過を通じてベジタリアンには性差が見られるが、動物の権利に対する社会的関心の高まりがその一因と考えられる。

これらの結果は性差に関する従来の研究を拡張するものであり、現在の傾向が続けば、将来的にベジタリアンにおける性差はさらに顕著になる可能性があることを示唆している。

 

原文タイトル:Recent Increases in Vegetarianism may be Limited to Women: A 15-Year Study of Young Adults at an American University

論文著者:John B. Nezlek & Catherine A. Forestell

公開日: 2024/08/14 

論文URL:https://doi.org/10.1007/s11199-024-01504-y

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