ヴィーガニュアリー Veganuary、職場のカフェテリアでの食事選択における効果

The effects of Veganuary on meal choices in workplace cafeterias: an interrupted time series analysis

Robert McPhedran, Shi Zhuo, Letizia Zamperetti, Natalie Gold

2023/09/14

https://doi.org/10.1017/bpp.2023.27

論文概要

 

肉ベースの食品生産は、環境と健康に有害な影響をもたらす。これに対し、国際的な非営利団体であるヴィーガニュアリーVeganuaryは、毎年1月にヴィーガンのライフスタイルに挑戦することを人々に奨励している。プラントベース食品の選択肢と認知度を高めるヴィーガニュアリーについて、職場のカフェテリアにおけるこのキャンペーンの効果を調査した。英国のケータリング会社から得た大規模なデータセットを用いて分割時系列解析を行った。このデータセットは2016年から2022年の間に販売された2,255,404食に関するもので、ヴィーガニュアリーの活動は2019年から始まっている。

解析結果によれば、ヴィーガニュアリーの活動は、2020年・2021年・2022年のヴィーガン食の販売にプラスの効果をもたらし、週間の売上高に占める割合は初期には(キャンペーン前の基準値との比較で)86~113%増加したと推定された。2020年と2021年におけるキャンペーンの効果は、キャンペーンから1年経過した後にも続いており、売上げの増加は初期の3分の1程度であった。ベジタリアン食においても、2019年・2021年・2022年にはプラスの効果が見られたが、キャンペーン前の消費水準が既に高かったこともあり、初期の売上高の増加幅は23~79%と低めであった。このうち2019年と2021年のキャンペーンの効果は持続し、2019年では1年後、2021年では半年後にも小さな影響が見られた。

 

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