世界胃がんコンソーシアム:胃がんプールプロジェクトからの最新情報

The global gastric cancer consortium: an update from the Stomach cancer Pooling (StoP) project

Claudio Pelucchi, Carlo La Vecchia, Rossella Bonzi, Eva Negri, Giovanni Corso, Stefania Boccia, Paolo Boffett, M Constanza Camargo, Maria Paula Curado, Nuno Lunet, Jesus Vioque, Zuo-Feng Zhang

2024/09/01

https://doi.org/10.1097/cej.0000000000000874

論文概要

 

胃がんプール解析プロジェクト(StoP)では、29件の症例対照研究と5件のコホート内研究から約13,000人の胃がん患者および31,000人の対照例のデータが集積されている。これに基づいて2023年12月における主要な結果を更新した。。

胃がんに関連する要因を従来に比べより正確に定量化した結果、胃がんと正の関連がある要因として、喫煙、過度のアルコール摂取、肉の摂取、農業従事者や鉱山労働者など一部の職業、胃潰瘍、胃がんの家族歴などが明らかになった。

一方、胃がんと負の関連があったのは、社会経済的状況や、食事に含まれる特定の要素(柑橘類をはじめとする果物、アリウム類とキノコ類を含む野菜、ポリフェノール)であった。コーヒー、ヨーグルト、余暇の身体活動、メトホルミン、プロトンポンプ阻害薬の服用に関しては、胃がんとの間に一貫した関連性は見られなかった。

 

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