乳製品を代替するプラントベース食品は、健康的で持続可能な食習慣に貢献する

論文概要

 

健康や地球環境に関心を持つ人が増えつつあり、これに伴ってプラントベース食品の人気が高まりつつある。より持続可能な食習慣へ移行しようとする人にとって、乳製品を代替するプラントベース製品はこれまでより重要な役割を担うようになっている。

大豆やその他の豆類から作られるプラントベース飲料(PBD)は、十分なタンパク質を含んでおり、適切に栄養強化されている場合、牛乳と同等のレベルで重要なビタミンやミネラルが適度に含有されている。

本稿で検証したPBDの場合、250mLあたりで温室効果ガスの排出量は牛乳に比べて59~71%減少し、土地利用や富栄養化への影響も著しく低下した。オーツ麦や大豆に由来するPBDの水使用量は、牛乳と比較して大幅に低下していたが、コメ由来のPBDではこうした効果は見られなかった。

プラネタリー・ヘルス食で許容されている牛乳の摂取量は250mLであるが、栄養強化されたPBDでこれを置き換えたとしても栄養状態が損なわれることはなく、環境負荷は低減されることがわかった。栄養素密度のスコアと環境指標を組み合わせて食品を分類する場合、栄養プロファイル全体を参照しない、あるいは一部の環境要因を考慮するのみでは、分類に誤りが生じやすくなる。

プラントベースの加工食品に関しては、その多くが超加工食品として分類されてきたが、こうした分類は栄養や健康に悪影響があることを含意している。このため、こうした製品の栄養学的な質に関する最新の知見に合致していないだけでなく、健康や環境の面で利点のあるプラントベース食への移行を妨げる恐れがある。

 

原文タイトル:Plant-Based Dairy Alternatives Contribute to a Healthy and Sustainable Diet

論文著者:Winston J Craig, Virginia Messina, Ian Rowland, Angelina Frankowska, Jane Bradbury, Sergiy Smetana, Elphee Medici

公開日: 2023/06/30 

論文URL:https://doi.org/10.3390/nu15153393

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