健康的で持続可能な食品選択のコスト:プラントベースの食費は高いのか?

The cost of healthier and more sustainable food choices: Do plant-based consumers spend more on food?

Daniel Francisco Pais, António Cardoso Marques, José Alberto Fuinhas

2022/07/26

https://doi.org/10.1186/s40100-022-00224-9

論文概要

 

プラントベースの食事は、より健康的で持続可能であり、気候変動や非感染性疾患の緩和に向けた目標を達成するためのメカニズムとして推奨されることが多い。しかし、肉を代替する食品が高価であることや、野菜や果物の消費量が増えるとともにさらに価格が高くなることを考慮すると、プラントベース食は一般的な雑食の食事に比べて割高に感じられることもある。そこで本研究では、次のような疑問について検証する ― プラントベース食の消費者は雑食の消費者に比べて高い食費を支払っているのだろうか?

ポルトガルの人口を代表する一次データ(1040人)をオンライン調査によって収集し、ロジスティック回帰分析を行った結果、プラントベースの消費者、特にヴィーガンは、雑食の消費者に比べて食費が少ないと結論づけることができた。実際、プラントベースの消費者では、評価対象となった他のすべての消費者に比べて支出が少ないことがわかった。食品政策によって健康と持続可能性を価格面での手頃さとすり合わせることができれば、プラントベースの食生活を強く推進し、提案されている緩和目標の達成に向けて役立つ可能性がある。

 

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