利己主義、動物に対する共感、肉削減の3つの動機(動物・健康・環境)、性別、肉消費量の関連について

The association between selfishness, animal-oriented empathy, three meat reduction motivations (animal, health, and environment), gender, and meat consumption

Angela Dillon-Murray, Aletha Ward, Jeffrey Soar

2023/11/13

https://doi.org/10.1007/s41055-023-00135-5

論文概要

 

本研究では、食肉消費のレベルが、利己主義と動物に対する共感という2つの心理的要因や、関連する3つの動機(動物・健康・環境問題)とどのように関連しているかを調べた。18歳から80歳のオーストラリア人成人(497名)を対象に、Zoho Surveyプラットフォームを通じてオンライン調査を行った。

構造方程式モデリングを適用した分析では、男性では、利己性が高く共感性が低いことが肉の消費量の大きさと関連していた。一方、女性では心理的要因と肉の消費量との間に関連はなかった。また、男性では共感性の高さと利己性の高さはいずれも3つの動機のすべてに関連していた。女性における共感性の高さは、健康および動物についての動機に関連し、利己性の高さは環境に関する動機に関連していた。最後に、男女ともに3つの動機のいずれも食肉の消費には関連していなかった。

従って、利己性や共感性が食肉の消費と食肉削減の動機に影響するという仮説は、部分的にしか支持されなかった。これらの結果はしかし、食肉消費に関連する性格要因や、男性性と食肉消費の関連についての研究に寄与するものである。

 

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