家庭の食事における意思決定 子どもと保護者がプラントベース代替食品を求める理由を理解する

論文概要

 

子どもたちは食卓における選択と行動に影響を与えており、持続可能な未来への変革のための重要な役割を担っている。したがって、プラントベース食品は子どもたちにアピールすることで家族を促し、家庭の食生活で選ばれるようになる必要がある。本研究では、プラントベース代替食への移行に関して家庭での食生活に焦点を当て、食事の選択に関する子ども(9~11歳)と保護者の視点について検証した

保護者の視点を明らかにするため、36名の保護者を対象として半構造化質的インタビューを実施した。参加者は夕食の内容を撮影した写真を提供し、議論の材料として用いた。子どもの視点を理解するため、37名の子どもがデザインプローブを用いた創造性課題に取り組み、これに続いて半構造化質的インタビューを実施した。

保護者については、プラントベース代替食品を家族全員のため、もしくは子どものために主食として取り入れる意思のある人がほとんどであった。プラントベース代替食への移行においては、子どもと保護者の双方の認識を理解して家族の嗜好を満たすことが極めて重要である。

政府機関や食品産業は、本研究の知見を活用して魅力的なプラントベース代替食品の開発を進めることができる。これらの結果はエビデンスに基づいて消費者行動の変容を促すプログラムの策定にも有用であり、食生活にアイデアを与え、健康にも役立つと同時に、日々の食生活に容易に採り入れることができる。

 

原文タイトル:"What's for dinner?" understanding family food decision-making and wishes of children and their caregivers for plant-based alternatives in family main meals

論文著者:Lotte Pater, Elizabeth H Zandstra, Vincenzo Fogliano, Bea L P A Steenbekkers

公開日: 2025/05/01 

論文URL:https://doi.org/10.1016/j.appet.2025.107970

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