持続可能じゃない・健康に悪い・気持ち悪いー食肉消費への反対を訴えるメッセージの効果を比較する

Unsustainable, unhealthy, or disgusting? Comparing different persuasive messages against meat consumption.

Gonzalo Palomo-Vélez, Joshua M. Tybur, Mark van Vugt

2018/08/11

https://doi.org/10.1016/j.jenvp.2018.08.002

論文概要

 

食肉の過剰摂取は、さまざまな環境問題に関係している。この調査では、食肉消費の抑制を促す効果が期待できる3種類のメッセージについて有効性を検証した。これらのうち2種類のメッセージは、環境問題への道徳的懸念やアニマルウェルフェアなど、環境や健康についてのアピールを含むもので、食肉削減を目的としたキャンペーンで広く使われているものである。3番目のメッセージは、肉を避ける態度は嫌悪感を通じて形成されるという研究結果に基づいたもので、これまで食肉消費に関するキャンペーンではあまり用いられていないものである。

これら3つの研究の結果から、食肉に対する態度に影響を与える上では、嫌悪感を喚起するメッセージは、健康に関する意義を訴えるメッセージよりも効果的であり、少なくとも道徳感情(アニマルウェルフェア)に訴えるメッセージと同等の効果があることが示唆された。食肉消費を減らすためのキャンペーンにおける実践上の意義について議論する。

 

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