教育と肉類消費の削減をつなぐ気候リテラシー

論文概要

 

肉類の消費は環境の持続可能性と公衆衛生を考える上で重要な要因であるが、教育による影響は大きく、教育水準が高くなるほど、食生活がより持続可能なパターンとなる傾向がある。しかし、教育が肉類消費に関わる行動に影響を及ぼすメカニズムを検討した研究は限られている。本研究ではスロベニアの成人と就学期の若者を対象として、気候変動に関するリテラシーが教育水準と肉類消費の関係にどのように作用しているかを検証する。

調査では14歳から88歳までの2990名を対象としてデータを収集し、教育の段階と課程、教育水準がどのように肉類の消費と削減に影響しているかを検討した。本研究で取り上げる気候リテラシーは、気候変動に関する知識や態度、環境保護行動など、多元的な要素を含む概念である。

調査の結果、(大学など)高等教育課程に在籍する若者は、(中学・高校など)中等教育課程の学生と比較して、肉類の消費量が少なく、過去にすでに減らしたことがあり、今後もさらに減らす意思があることが明らかになった。これら3つの傾向にはいずれも気候問題に関する態度が影響していた。

成人では、高等教育課程を修了した人では中等教育までの人と比べて肉類の消費量が少なく、この関連は主に気候問題をより重視する姿勢によるものであった。一方、初等教育のみの成人では、肉類を摂る頻度がより高く、将来的に減らそうという意思もあまり見られなかった。中等教育のレベルで比較すると、過去に肉を減らした経験や、将来的に減らす意思があると回答した学生は、専門高校と普通科高校では職業学校に比べて多く見られた。

以上の結果は、持続可能な食生活の選択を促すためには気候リテラシーを教育プログラムに取り入れる必要があることを強く示しており、特に気候変動問題に対する意識を高めることが重要である。

 

原文タイトル:Education and Meat Consumption and Reduction: The Mediating Role of Climate Literacy

論文著者:Andrej Kirbiš, Stefani Branilović

公開日: 2025/09/25 

論文URL:https://doi.org/10.3390/foods14193333

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