畜産動物のアニマルウェルフェア:気になるが肉は食べる―どんな人が消費者なのか?

論文概要

 

本研究では、畜産動物のアニマルウェルフェア farm animal welfare (FAW) への関心と(雑食・ベジタリアン・ヴィーガンなど)食肉消費に関する行動との関連性を調査し、さらに消費者の社会人口統計学的特性や動物に触れる機会、思想的背景などの要因との関連について検証した。オランダの2116世帯から得られたデータには非線形の複雑な関係が存在し、共変量分析に加えてランダムフォレストによる機械学習アルゴリズムを用いて分析した。

FAW への関心が中程度から強い回答者は多かったが、これが単純に肉食を減らすことと関連しいるわけではなかった。政治的志向はFAW への関心や食生活と最も強く関連していた。左派的な志向はFAWへの関心と正の関連があり、肉をあまり食べない、あるいは全く食べないこととも関連していた。キリスト教徒であることはこれとは逆にFAWへの関心が低く、雑食やフレキしたリアンと関連する傾向があり、キリスト教徒でないことはベジタリアンやヴィーガンとの間に弱い関連が見られた

男性は雑食であると回答することが多く、FAW への関心は低い傾向にあったのに対し、女性ではベジタリアンやヴィーガンであると回答する傾向がより強く、FAW への関心もより高い傾向にあった。左派または中道政党への投票行動や、キリスト教徒であること、教育水準が高いことは、フレキシタリアンの食事パターンと関連していた。

教育水準が低いことは雑食の食事パターンと関連していた。農村部および都市部のいずれにおいても、収入や世帯構成が食事パターンおよび FAW への関心と関連することはほとんどないか、全くなかった。ペットや畜産動物など様々な動物に普段から接触している回答者は FAW に対して比較的高い関心を示したが、食事パターンとの関連は見られなかった。

本研究の結果からは、肉食を減らす、あるいは控えることが思想的志向と最も強く関連していることが示唆された。食事パターンに表れているのは FAW への関心のみではないということである。

 

原文タイトル:Farm Animal Welfare on the Mind and Meat in the Diet: Who Are These Consumers?

論文著者:Mariske P Hajer, Jeroen Borghuis, Job M Molendijk, Joost Meekes, Antoon Opperhuizen

公開日: 2026/07/07 

論文URL:https://doi.org/10.3390/ani16132110

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