肉類をプラントベース代替肉で置き換える オランダ人の食生活においてタンパク質の利用効率が充足率に及ぼす影響

論文概要

 

背景: プラントベース食品を中心とした食事パターンへの転換は、タンパク質充足率の低下をもたらす可能性がある。

目的: オランダ人の食生活で使われる肉類をプラントベース代替肉に置き換えた場合、どのような影響がタンパク質充足率に見られるか、タンパク質の利用効率に関するデータを用いて検証する。

方法: 2012年から2016年のオランダ全国食品消費調査に参加した18歳から70歳までの1,633名を対象とし、日常生活におけるタンパク質の総摂取量、および消化吸収できる有効なタンパク質の摂取量を、毎回の食事における食品ごとの摂取量のデータから算出した。有効なタンパク質の摂取量は、タンパク質消化性補正アミノ酸スコア(PDCAAS)で調整した1食あたりのタンパク質の総摂取量として算出し、これをさらにオランダ成人における平均的な必要量の推定値と比較して、適正なタンパク質を摂取している人の割合を算出した。モデリングでは、様々なタンパク質源を用いて製造された代替肉で、オランダ国内の市場で入手可能なものを用いてすべての肉類を置き換えるシナリオをグラム単位で設定した。

結果: すべての肉類を代替肉に置き換えたところ、動物性タンパク質の摂取量は59%から36%に減少し、タンパク質の総摂取量の中央値は1.14 g/kg/dから1.09 g/kg/dに減少した。また、利用可能タンパク質摂取量の中央値は0.94 g/kg/dから0.86 g/kg/dに、タンパク質充足率は93%から86%にそれぞれ減少した。さらにシナリオの分析から、タンパク質充足度に主に影響するのは、代替肉に含まれる総タンパク質量、リジン含有量、タンパク質の消化率であることが明らかになった。

結論: オランダの成人に関するモデリングでは、肉類をすべてプラントベースの代替食品に置き換えたとしても、総タンパク質および有効なタンパク質の摂取量は、大多数である86%の人において十分に維持されていた。プラントベースのタンパク質を主に摂取している人では、タンパク質源を多様化することでタンパク質の総摂取量を十分に保つ必要がある。

 

原文タイトル:Replacing Animal Meat with Plant-Based Meat Alternatives: The Impact of Protein Quality on Protein Adequacy in the Dutch Diet

論文著者:Anne J Wanders, Samantha N Heerschop, Sander Biesbroek, Mariska Dötsch-Klerk

公開日: 2025/02/05 

論文URL:https://doi.org/10.1016/j.cdnut.2025.104562

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