肉食忌避に対する態度のイデオロギー的基盤: 文化・経済の現状に対する脅威としての菜食主義

Ideological bases of attitudes towards meat abstention: Vegetarianism as a threat to the cultural and economic status quo

Samantha K. Stanley

2021/07/17

https://orcid.org/0000-0002-1272-5768

論文概要

 

政治的に右派の人々は、左派の人々に比べて、肉の消費と動物の搾取により大きく関わっている。先行研究によれば、これは彼らが菜食主義を国の食習慣や経済を脅かすものと見なしているからだという。2つの研究を通して、この「菜食主義の脅威」という概念を拡張し、それが文化的(象徴的)脅威と経済的(現実的)脅威という、2つの異なる次元の懸念に分かれることを示した。

そこから得られる多次元的な尺度を用いることで、イデオロギーに起因し、ミートフリー運動を脅威とみなす反応の基礎について、より精密に理解することが可能となった。これらの結果を総合すると、菜食主義の脅威における主要な要素は象徴的な懸念であり、これが食肉忌避とその支持者に対する否定的な態度につながっていることが示唆された。

 

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