赤肉の摂取が炎症と免疫のバイオマーカーに与える影響 成人における無作為化比較試験と観察研究のシステマティックレビュー

論文概要

 

赤肉の摂取は炎症を進行させ免疫機能を低下させる要因とされている。本研究ではシステマティックレビューとメタ解析を実施し、さまざまな健康状態の成人において赤肉が炎症や免疫機能のバイオマーカーに及ぼす影響を検証した。

2024年5月までに発表された研究論文をPubMed・Scopus・CINAHL・Cochraneのデータベースを用いて検索し、無作為化比較試験22件(成人1,152名)および観察研究10件の(成人438,925名)を抽出した。十分なデータが得られたため、血中CRP・IL-6・TNF-α・レプチン・アディポネクチンについてメタ解析を実施した。

無作為化比較試験のうち18件では、赤肉の摂取量が多くなるほどCRP値が上昇する傾向が見られた(加重平均差 0.23, 95% CI 0.08-0.39)。分析の対象を限定した場合、こうした傾向は心代謝疾患のある人で見られ、心代謝疾患のない人では見られなかった。また、食事に加工肉が含まれる場合に見られ、未加工の赤肉のみの場合には見られなかった。

同様の傾向はエネルギー摂取量を制限していない研究で見られ、制限された研究では見られなかった。さらに、赤肉の摂取が1日当たり0.5サービング(1週当たり3.5サービング)以上の場合に見られ、0.5サービング未満の場合には見られなかった。無作為化比較試験によるデータは限られているが、赤肉の総摂取量はIL-6・TNF-α・レプチン・アディポネクチンに影響していなかった。観察研究10件においても、赤肉の総摂取量とこれらのバイオマーカーに相関は認められなかった。

食事ガイドラインでは赤肉の消費者、特に心代謝疾患を有する人に対しては、加工肉を控えることが推奨されているが、上記の結果は控えめに解釈するとしても、こうした指針を支持するものである。

 

原文タイトル:Red meat intake and its influences on inflammation and immune function biomarkers in human adults: a systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials and observational studies

論文著者:Yu Wang, Cassi N Uffelman, Erica R Hill, Jacqueline N Schmok, Nicole L Anderson, Jason B Reed, Matthew R Olson, Wayne W Campbell

公開日: 2025/11/14 

論文URL:https://doi.org/10.1080/10408398.2025.2584482

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