赤肉・加工肉の摂取と大腸がんリスクの関連 前向き研究に関する包括的メタアナリシス

論文概要

 

赤肉・加工肉の摂取で大腸がんのリスクが高まることを示唆する研究は増えつつあるが、こうした関連の強さや一貫性については議論が続いている。本稿のメタアナリシスでは、赤肉・加工肉の摂取と大腸がん(結腸がん・直腸がん)の発症リスクとの関連性を定量化することを目的とし、既存の前向き研究をさらに包括的に検証した。

赤肉・加工肉の摂取量、および肉類の総摂取量が大腸がん(結腸がん・直腸がん)の発症リスクとどのように関連するかを検証した前向き研究を特定するため、PubMed・Web of Science・Cochrane Library・Embase・Google Scholarのデータベースを用いて1990年から2024年11月までの期間で菅連研究を網羅的に検索した。各研究からハザード比(HR)と95%信頼区間(CI)を抽出し、研究間の変動を考慮したランダム効果モデルに組み込んだ。統計的検証ではオンラインプラットフォームであるMetaAnalysisOnline.comを用いた。

合計60件の前向き研究を分析の対象とした。赤肉の摂取量は大腸がん(HR = 1.22, 95% CI 1.15-1.30)のリスク増加と有意に関連し、 結腸がん(HR = 1.15, 95% CI 1.10-1.21)、直腸がん(HR = 1.22, 95% CI 1.07-1.39)とも有意に相関していた。同様の相関は、加工肉の摂取量にも見られ、結腸がん(HR = 1.13, 95% CI 1.07-1.20)、 大腸がん(HR = 1.21、95% CI 1.14-1.28)、直腸がん(HR = 1.17、95% CI 1.05-1.30)で発症リスクが増加していた。肉類の総摂取量もまたリスクと相関しており、総摂取量が増えると結腸がん(HR = 1.22、95% CI 1.11-1.35)、大腸がん(HR = 1.17、95% CI 1.12-1.22)、直腸がん(HR = 1.28、95% CI 1.10-1.48)でリスクが増加していた。

本研究のメタアナリシスは頑健なエビデンスであり、赤肉・加工肉の摂取量が増えるとともに大腸がん・結腸がん・直腸がんのリスクが有意に増加することを示している。現行の食事ガイドラインではがん予防戦略の一環として赤肉・加工肉の摂取を控えることが推奨されており、上記の結果はこれを裏付けるものである。

 

原文タイトル:Association between red and processed meat consumption and colorectal cancer risk: a comprehensive meta-analysis of prospective studies

論文著者:Zoltan Ungvari, Mónika Fekete, Péter Varga, Andrea Lehoczki, Gyöngyi Munkácsy, János Tibor Fekete, Giampaolo Bianchini, Alberto Ocana, Annamaria Buda , Anna Ungvari , Balázs Győrffy

公開日: 2025/04/10 

論文URL:https://doi.org/10.1007/s11357-025-01646-1

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