赤肉・加工肉への課税は、持続可能で健康的なメキシコの食生活を促進する

論文概要

 

背景: メキシコにおける赤肉・加工肉の消費量は、持続可能で健康的な食生活の水準を上回っている。消費を減らすためには、肉類への課税など、こうした食生活への遵守を促す政策が必要である。本研究では、赤肉・加工肉の価格が上昇した場合に、肉類と他の主要な食品群の消費量に予想される変化を検証した。

方法: メキシコ国家家計収支調査(2018年・2020年・2022年)のデータを用いて、10種類の食品への需要に関して価格弾力性と交差弾力性を推定した。これらの推定値から、それぞれの食品群について価格が上昇した場合の需要量の変化を予測した。

結果: 肉類の価格が上昇する場合、代替食品として果物・野菜、豆類、鶏肉、魚介類などへの需要が増加するのに対し、塩味のスナックや菓子、糖分を含む飲料への需要は減少した。加工肉では、価格が大幅に上昇すると消費量は大きく低下した。また、タンパク質や栄養素を多く含む食品の消費量が増加するが、赤肉の消費はより控えめな水準に低下した。低所得層では価格上昇による影響がより大きかったが、肉類に関しては推奨される摂取量を満たしており、豆類や魚介類などの代替食品で補われていた。

結論: メキシコでは、課税によって赤肉・加工肉の価格が上昇することにより、持続可能で健康的な食生活の遵守が進む可能性がある。この場合、より健康的な代替食品への需要が高まるのに対し、不健康な食品への需要は減少するためである。加工肉に限定して価格を大幅に引き上げることは、食習慣に関連した健康上の危険因子への対策として有効であり、同時に環境の観点からも便益がある。肉類への課税はまた、食生活の質を向上させ、健康における公平性につながる可能性がある。

 

原文タイトル:Taxes to red and processed meat to promote sustainable and healthy diets in Mexico

論文著者:Kaela Connors, Juan A Rivera, Peter Alexander, Lindsay M Jaacks, Carolina Batis, Dalia Stern, Martín Lajous, M Arantxa Colchero

公開日: 2025/06/27 

論文URL:https://doi.org/10.1371/journal.pone.0326616

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