食を選ぶ動機は、雑食・フレキシタリアン・ベジタリアン・ヴィーガンでは重みづけに違いがある 英国の成人5,111人を対象とした調査研究

論文概要

 

社会全体の健康を増進し、持続可能で環境に優しい食料源を供給するために様々な取り組みが進められているが、これらの多くは肉類からプラントベースの食生活への転換を目標としている。合理的な戦略を立ててこうした変化を進めるためには、消費者が食生活を選択する際の動機を理解する必要がある。

本研究では従来の知見を拡張することを目標とし、人々が食事パターンを選択する際にどのような動機を重視しているかを検証した。調査では、雑食の人から肉類を控えるフレキシタリアン、ベジタリアンやヴィーガンまで、プラントベース食を採り入れる度合いが異なる9つのグループを対象とし、11種類の異なる動機を想定した。

ベスト・ワースト・スケーリングは、これらの動機の相対的な重要性を評価する新たな手法であるが、これを大規模な人口サンプルを用いた結果、上記のグループ間に違いが見られるのは比較的少数の動機に限られることがわかった。

このうち最も重要な動機は「(味・食感など)感覚的魅力」と「動物福祉への配慮」であり、前者は食生活において肉を摂取する人々で最も特徴的であり、後者はベジタリアンやヴィーガンを含む複数のグループにおいてより重要な動機とされていた。

フレキシタリアンの食事パターンには様々な形があり、いくつかの異なる動機が選択に関わっているが、これらの動機が相対的に占める重要度はフレキシタリアンの間でも違いがある。特に注目すべき点は、「健康」、「体重管理」、「天然成分」を重視する態度が、なんらかの食事パターンに特有のものではないことで、これは従来の研究とは異なる結果である。本研究の結果は、様々食事パターンを選ぶ動機に関してより精緻な知見を提供するもので、介入手段や政策の策定に活用することができる。

 

原文タイトル:Omnivores, Flexitarians, Vegetarians, and Vegans Attach Different Importance to Eleven Motives for Daily Food Choice Decisions: Findings from 5111 UK Adults

論文著者:Sara R Jaeger, Glenn B H Andersen, John Prescott

公開日: 2026/02/09 

論文URL:https://doi.org/10.3390/foods15040617

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