食卓の肉が減る 2016-2022年のドイツ社会経済パネルの調査結果

Less meat on the table: findings from the German Socio-Economic Panel 2016–2022

Jörg Hartmann & Peter Preisendörfer

2025/05/07

https://doi.org/10.1080/19320248.2025.2501156

論文概要

 

ドイツ社会経済パネル調査 Socio-Economic Panel (SOEP) のデータを用いて、ドイツにおける食肉消費の最近の動向、および肉に関する食習慣に強く影響する社会人口統計学的要因を抽出した。SOEP の調査結果は政府による公式データと一致しており、2016年から2022年にかけて肉の消費頻度が減少傾向にあること、また自己申告によるベジタリアンが増加傾向にあることを示している。

女性、教育水準の高い人、独身者、都市居住者、緑の党の支持者では、肉を食べる頻度は低下していた。年齢と所得による影響は一貫したものではなかった。経年変化として見た場合、2016年においてすでに肉の消費量が少なかった人々では、肉の消費量は引き続き減少していた。

* ドイツにおける1984年からの社会変化と生活環境の発展に関する同国で最大規模の長期調査。ドイツ連邦教育研究省と各州の資金援助を受け、国内の世帯および全世帯員を対象として毎年調査が行われる

 

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