2014年から2024年の Facebook における代替タンパク食品に関する議論

論文概要

 

「代替タンパク質」とは従来の動物性タンパク質とは異なるタンパク質源のことである。このカテゴリーには、高度に加工されたプラントベースのタンパク質や培養肉、細胞由来の肉などが含まれ、これらを推進しているのは主に持続可能性や健康、アニマルウェルフェアへの倫理的懸念、増加する世界人口に食料を供給する必要性といった要因である。

本研究では、代替タンパク質食品をめぐって公開された議論について調査するため、ソーシャルモニタリングの手法を使用し、ソーシャルメディアのビッグデータを計算論的に分析した。2014年から2024年までの10年間に Facebook で公開された英語コンテンツのトピックとそこで見られた感情を分析した結果、以下のような知見が得られた。

(1) プラントベースのタンパク質食品に対する社会的関心の2021年にピークを迎えたのに対し、細胞由来のタンパク質食品に対する関心は不均一な形で高まってきた。(2) プラントベース代替肉に対して社会が抱く感情は一貫して肯定的であったが、細胞培養由来の代替肉に対する感情では賛否が明らかに分かれていた。(3) プラントベース代替肉に関する議論は、細胞培養による代替タンパク質に関するトピックに比べてより実用的であり、また多様であった。(4) 代替肉について投稿していたのは主に企業や業界、メディア、団体であった。

全体として、プラントベースの代替タンパク質についてはより安定し多様な議論が見られるが、細胞培養由来の代替タンパク質は世論の中に登場して間もない段階にあり、広く理解され受容されるためにはより大きな障壁に直面していると言える。

 

原文タイトル:Public discourses of alternative protein foods in Facebook public pages' posts, 2014-2024

論文著者:Weiyu Zhang, Bingyan Wang, Jingyi Xie, Lai Peng Leong, Tai Wei David Leong, Max Jing Rui Tham, Wee Han Ang

公開日: 2025/10/17 

論文URL:https://doi.org/10.1371/journal.pone.0333922

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