気候変動に関する低コスト情報で学生の3年間の食肉消費は減少する

Low-cost climate-change informational intervention reduces meat consumption among students for 3 years

Andrew J. Jalil, Joshua Tasoff , Arturo Vargas Bustamante

2023/03/02

https://www.nature.com/articles/s43016-023-00712-1

論文概要

 

情報提供のキャンペーンが食肉行動に与える影響について検証した研究は未だ限られている。そこで我々は、食肉消費が気候変動に与える影響について意識を高める情報を与えて介入した場合の長期的な効果について、3年間・10万回以上の食事で選択された食事内容に関するデータを用いて検証する。このような情報提供を受けた学生グループでは、(そうでないグループに比して)3年間で肉の消費量が5.6%ポイント減少し、この減少が元に戻る傾向はなく、控えめに推計しても高い投資収益率(CO2排出量1トン当たりおよそ14米ドル)があることが明らかになった。これらの結果は、情報提供による介入によって費用対効果が高く、より持続可能な食の選択へと長期的なシフトが可能であることを示している。

 

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