9月3日、アニマルウェルフェアを考える超党派議員連盟の会議が開かれ、化粧品(医薬部外品含む)の動物実験についての議論が行われました。世界中で今、化粧品の動物実験を禁止にする法律が成立していっています。一方、日本では企業の自主的廃止に任せており、これはビジネスの上での平等性にかけ、さらには意識の低い企業によってダラダラと動物の犠牲が続くことを意味します。資生堂や花王などの大手化粧品企業は化粧品の動物実験を廃止しており、それでもトップを走り続けることからも、法的に禁止されたとしても商品の開発に影響はないことは明白です。今こそ、化粧品の動物実験を法的に禁止する時が来ています。そのような中で、アニマルウェルフェアを考える議員連盟が開催され、化粧品の動物実験について国会議員の中での検討が開始されました。化粧品大手からは、動物実験を廃止してから、安全性の担保はもちろんのこと、イノベーション力がつき、中長期目標の営業利益も早期に達成し、より一層代替法開発に力を入れるようになったことが報告されました。私たちは美しさに犠牲はいらない実行委員会として、PEACEの東代表より、世界の潮流、日本国内の廃止の流れについて説明を行いました。福島みずほ議員からは厚生労働省に対して廃止に向けて「もっと踏み込んでもらいたい」という強い要望が出され、金子えみ議員からは「今までの制度があるが、それをどう変えていくかを議論していかなくてはならない」のだと強い後押しが有りました。議論を受けて事務局長の小宮山泰子議員は、「日本製であれば動物実験をしていないんだから安全だという信頼を作る方向に行ければと思っている」との方向性を示唆し、さらに岩屋たけし会長からは「倫理に重きをおいた政治判断が必要だが、人の安全のためなので立法府としての責任がある」と前向きながらその方法の難しさを示唆する発言がありました。議論はこれからです。全面禁止に向けて、大きな一歩が踏み出されました。クリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)クリックして X で共有 (新しいウィンドウで開きます)Share This Previous ArticleアニマルライツチャンネルVol56[日本の法律どうなっちゃうの] Next Articleエビの眼柄切除、世界で廃止が進む 2024/09/07