乳酸菌飲料メーカーとしてグローバルに事業展開する株式会社ヤクルト本社が、化粧品および医薬部外品、そして食品分野における製品の研究開発や承認申請のための動物実験を全面的に廃止した(*注)ことを、当会 美しさに犠牲はいらないキャンペーン実行委員会(CFB)に対して明らかにしました。 2018年1月18日、米国の動物保護団体PETAが、同社が食品の機能性表示のための動物実験を廃止したと報じましたが、同社の公式ウェブサイトでは、「健康な生活に寄与する食品や医薬品などの開発において効果や安全性を確認するために必要不可欠な動物実験」を実施しているとの記載があり、また、すでに多くのメーカーが廃止している化粧品分野の動物実験について言及がありませんでした。 そこで、当会では同社に対して面会を申し入れ、1月31日、ヤクルト中央研究所 研究管理センター所長、同 安全性研究所所長、同 化粧品研究所所長、ならびにヤクルト本社広報室お客さま相談センター長の4名に面会。同社の動物実験方針の真相を質しました。 その結果、日本国内でのみ展開している化粧品・医薬部外品についてはすでに動物実験を取りやめていることがわかりましたが、グローバルに展開している食品・飲料品については基本的に動物実験を行わない方針であるものの、日本独自の制度である「トクホ(特定保健用食品)」では国への承認申請時に当局から動物実験が要求されるケースがあり、その場合は行うということが示されました。当会からは、面会後、改めて同社に対して、国への承認申請時に要求された場合にも動物実験を行わないという姿勢を明確にしてほしいと書面にて要望。その後のやり取りを経て、3月16日付の回答にて、上記ケースも含め、化粧品および食品分野における動物実験は実施しないとの回答を得ることができました! これにより、ヤクルトの化粧品・食品分野での動物実験廃止を確認できたことになります。「食品等の開発に必要不可欠な動物実験を行っている」旨の記載があったウェブページは近日中に改訂されるとのことです。ぜひ、ヤクルト本社に対して、この方針を支持、称賛するメッセージを送ってください!ヤクルト本社意見送付先メールフォーム: http://www.yakult.co.jp/faq/contact/ *注 「市販後の事故等を含む法的義務もしくは各国の関係当局からの指導等を考慮し、社会に対して製品や成分の安全性の保証が必要な場合で、かつその方法が動物実験しかない場合」を動物実験を行う例外として挙げています。また、医薬品分野の動物実験は除きます(医薬品分野の動物実験は当会の活動の対象外です)。クリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)クリックして X で共有 (新しいウィンドウで開きます)Share This Previous Article年間50万羽、鶏を生きたまま熱湯で茹で殺す食鳥処理場 Next Articleコンパスグループ、日本も2025年までのケージフリーをサイトに掲載 2018/03/28