動物はあなたの代わりになれない日本では、毎年1000万頭以上のマウス、ラット、犬、猫、豚、モルモット、猿などが、実験台として使われています。動物実験は、医療分野だけでなく、化粧品や食品、殺虫剤など様々な分野で行われており、その必要性が精査されているとは言えません。また、監視システムや順守すべき規制もほぼなく、更には日本のどこで動物実験が行われているかも、だれも把握していません。 完全に隠された中で、動物たちは体を改変され、病気を埋め込まれ、傷を作られ、未知の物質を試しに投与され、切り刻まれ、最後は必ず殺されます。動物実験は、全ての苦痛や苦悩を凝縮したものであり、動物の全ての尊厳を奪う行為です。 ’動物モデル’と呼ばれる試験キットにされますが、動物と人との間では種差があるため、その薬効試験も毒性試験も、その動物種にとっての薬効や毒性を見ているにすぎません。多くの医学者が動物実験は無用であるとして、反対しています。彼らは人間のデータに基づいた試験方法の開発をとるべきだと主張しています。 法律で決められてはいない任意の動物実験をなくすこと、化粧品のような不要な動物実験は法的な義務をなくすこと、動物実験ではない人ベースの試験方法の開発を促すこと、そして最終的には動物実験をなくすという目標を行政や企業、研究者が取り入れること(EUは期限は設けられていないものの、すでにその目標を共有しています)が必要です。 私たち人間には、より人道的な手法を選択し、開発していく力があるはずなのです。動物実験は再現性がないといわれる外的要因(1)被験物質の性状(安定性、懸濁、溶液、粒度)(2)溶媒の種類と性状(生理食塩液、蒸留水、油、pH)(3)投与経路(強制経口投与、混餌投与・・・)(4)投与条件(絶食、飽食、投与時間)(5)飼育環境(個別飼育、群飼育、飼育室の温度、湿度、照明)内的要因(1)実験動物(動物種、系統、性、週齢、体重)(2)生理機能(中枢神経、循環器、消化器)(3)病態(感染、その他) だから実験動物を「洗練」させようとする。しかし、ヒトの病態と実験動物の疾患モデルの間には「生物としての共通性」はあるが、「超えられない種差」があり、ヒトの病態と全く同じ実験動物の疾患モデルは存在しません。 だから、実験動物の疾患モデルは、ヒトの病態と「部分的な類似性」を持っていると考えて実験を行われます。 医薬品の薬効評価または機能性食品の有効性評価の際には、必ず「発症機序の異なる複数の疾患モデル」を用いるのが、原則。結局トータルでは再現できていないことは間違いがないのです。動物実験は人間にとって危険である動物実験は真の科学ではありません。 「動物実験によって安全性を確かめられる」ことはありえません。もしそうであるなら、薬害は起こりえないだろうが、現実には薬害は非常に多いのです。動物のデータを人間に当てはめる際の「安全性」はあくまでも「推測」。薬害はその「推測の安全性」の犠牲です。 人の健康のためを思うのであれば、今すぐ動物実験を廃止すべきです。 多くの専門家もその点を指摘しています。JFMA(Japanese For Medical Advancement)(Americans For Medical Advancementの翻訳)医学的見地から動物実験に反対する団体動物実験では、人の病気のための治療法(薬)の安全性を確認することはできません。動物実験は人間の健康にとって、とても危険なのです。これまでも動物実験は医学の進歩に貢献していません。むしろ、その弊害は多くの人間を死に至らしめてきました。人間の病気の動物モデルは、人間との種差のために、多くの弊害をもたらしてきました。犬やマウス、猿では認知されなかった副作用が、人間には現れるということが数多くあるのです。また、その種差は、人間に本来は有用である薬品までも、人間から遠ざけてしまっています。動物実験は医学の発展を妨げてさえいるのです。 私たち自身の健康のためには、動物実験ではなく、真の科学が必要です。(真の科学とは、理論に裏づけされた科学です。それは動物実験の代替ではありません。動物実験では安全性は証明できないのですから、それらを「代替法」と呼ぶことは適切ではありません。) 「医学研究に使われる動物実験は人の為であるから仕方ない」というのは事実に反しています。AFMAの代表Ray.Greek医学博士とJean.Greek獣医学博士は、その根拠を明確に証明しています。動物実験の利害関係者に埋め込まれた「動物実験がないと医学が発展しない」という先入観を取り払ってください。そして、実験に使われる動物たちの苦しみが、本当に人間の健康にとって有益なのか、考えてみてください。動物の権利を侵害している被実験動物に権利はないのでしょうか。被実験動物は、故意に傷めつけても良いのでしょうか。 実験用に作られたのだから、実験のために傷めつけ殺してもよいのだという理論は、動物で実験をしたい人々の一方的な言い分に過ぎません。 実験者の使う言葉を発することができないこと、人間より弱者であること、以上の理由で「人間の利益のため」に健康体であるにもかかわらず、苦痛を与えられ、その命を絶たれます。 被実験動物にとって、それは虐待であり、拷問です。 人間は動物の権利を侵害しています。ナチスの基本的思想の一つに「人種主義」があります。これは高等な人種と劣等な人種を区別し、差別しようというものでした。日本軍七三一部隊にも同様の思想がありました。現在動物実験を支持もしくは黙認する人々は、同じ論理で話をしています。自分たちとは異なる生き物を、差別し、実験台にすることを自分自身の免罪符にします。 人体実験同様、動物実験も許されるべきではないのです。動物実験で利益を得るのは一部の人間のみ動物実験の利益享受者による意識支配動物実験によって利益を受ける人がいます。 知的好奇心を満たし、論文を発表し、地位や名誉を手に入れ、それによって金を手にする人々がいます。 その人々のためだけに、薬害の犠牲者になる人が居り、拷問されて殺される動物がます。 その利益を守るために、私たちは、動物実験がないと危険だという認識を幼少のころから植えつけられています。動物実験は税金の無駄遣い以下のデータは悪性新生物が原因での死亡数の推移です。過去50年間増加し続けていることが分かります。 これが、癌研究に莫大な税金を、膨大な数の動物の命とその実験に費やした結果です。 できるだけ早く、動物実験に費やされる税金を、予防、疫学や環境整備、汚染防止に切り替えるべきです。 クリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)クリックして X で共有 (新しいウィンドウで開きます)Share This Previous Article鳥インフルエンザは消毒で解決したか? Next Articleネグレクトによる動物虐待。見かけたらすぐに保健所に指導をお願いしよう!全てが手遅れになる前に。 2015/01/13