ヒトを基準とした方法があるにも関わらず、なぜ異種の擬似科学の調査を人間の病気に当てはめ甘受しようとするのでしょうか?それとは逆に、ヒトを基準にした有益な方法論が多く存在します。古くから存在する方法、もしくは新しい方法で、我々の病気とそれらの治療に必要な正確な情報が得られます。これらの方法論は、動物のデータをヒトに使用する上で付きまとう、当て推量の必要がありません。これらの新しい方法は、本来、動物実験の"代替"ではないのです。動物実験は、ヒトの病気の治療法を導く確実な手法ではないので、それに"取って替わる"何かが必要です。 以下にあげた方法論は、動物実験の膨大な不適切性と危険に打ち勝つべくものです。 以下の真の科学的な方法は、正確であり、予測性があり、適用性があります。人間の健康が危険にさらされています。我々の目的は人間の健康を保持することです。これらの方法は、人間を基準にして導き出すものなので、人間が危険を負うことありません。もし動物実験が中止されれば、科学革新は大きく飛躍するでしょう。より大きな努力と資金の供給によって、これらのより有益な方法が力を強めるでしょう。そしておそらく、今日でもっとも難しいとされる病気の治療法が発見されることでしょう。これらのヒトベースの手法を「動物実験の代替法」と呼ぶのは正確ではありません。その表現は、過去の医学の業績が動物実験によってもたらされた、という間違った推測をもたらします。真の医学の歴史は、我々の過去と現在の医学が、動物を使わない方法に頼って進歩してきたことを明らかにしています。IN VITRO RESEARCH 試験管内研究 試験管内研究では、実験室の生物(実験動物など)を使うのではなく、フラスコやその他の管理された環境下で、研究がなされます。人間の病気や治療について、より良く理解するため、科学者達がさまざまな薬物を使い人間の血液や組織培養の反応を調べます。試験管内で、人間細胞を異変させる化学物質は、病気を引き起こす物質です。逆に、病気を引き起こす物質の作用を妨げる、別の化学物質は治療につながるものと考えられます。ほとんどの病気は、タンパク質、イオン経路、細胞構成などのミクロレベルで起こるので、試験管内研究は病気の過程をどう妨げるかを決定していく上で、理想的であると言えます。死体解剖、生体検査、手術などによって取り出された人間細胞と組織が保存され、外部でこういった実験研究に使用されます。ペニシリンとストレプトマイシンは、歴史的な、試験管内研究での発見のひとつです。以来何千もの発見がなされ、今日の目覚しい科学技術においては、たった一つの小さな検査皿の中から一日に100000もの情報を引き出すことが可能です。また、この方法で実験を行うことは、場所と需要物の節約にもつながります。Autopsies 検死解剖事実上、全ての病気は検死解剖によって発見、もしくは明らかにされてきました。また検死解剖によって、診断の間違いを指摘することもできます。検死解剖により、過去30年以上の間、患者の約10%が誤診を受けていることが指摘されています。他の研究では、未診断の病気が非常に頻繁に患者の死因となっていることを明白にしています。関連研究では、骨折固定、脊柱固定、靭帯復元などの手術教育に、死体の利用が非常に有用であるとが述べられています。残念なことに、提供がないため、かつてほど現在では行われていません。しかし、もし五人に一人の患者に、検死解剖が行われれば、膨大な価値のある知識が引き出せることでしょう。そして、研究に必要な特定の臓器が、より多く提供されることになるでしょう。相次ぐ他者の苦しみを緩和するべく、死者の身体を使用することは理不尽なことではありません。すでにヨーロッパ諸国では、無用な動物実験から検死解剖へと、資金供給を切り替えています。Clinical Research 臨床研究患者たちを念入りに観察し分析することは、今までも今後においても大切な医学研究の一つですが、さらなる臨床研究が促進されています。しかしながら現在、医者たちは報酬が与えられない限り、広い実用性を持つ研究には消極的です。成功しているHIVやエイズの治療、甲状腺病や子供の白血病の治療法、心臓薬の発見などを含め、臨床研究において明らかにされた証拠の例は、数え切れないほどあります。 これらの知識は、動物を使った研究に比べ、はるかに適切で価値があるのが常です。研究者達は、すでに健康なボランティアの人達に治療研究や薬の開発に参加してもらうことに頼っており、ボランティアの安全は厳しく保護されています。 これは、臨床薬理学と呼ばれており、このプロセスによってのみ、人間にとっての薬の効用と容量が確認しえるというものです。これらの研究多くは、製薬会社が動物実験によって行ったものの繰り返しであり、いずれにしても薬品が許可される前に義務付けられているものなのです。Epidemiology 疫学同じ病気を患う人間のグループを研究することにより、疫学者たちは遺伝、生活様式、特定物への露出などの原因が、彼らの弱点となることを識別できます。食べ物と心臓病・脳卒中とのつながりや、喫煙と心臓病・肺病・血管病のつながりなどを示すのがこの疫学の例です。疫学は、ほとんどすべての環境原因による先天的損症を識別し、知られているすべての環境毒性による病気と職業を明らかにしました。今日知られる癌とその原因追求にも、疫学はつながっています。コンピューターと科学技術は、データ収集と分析を能率化し、現代の疫学を大いに洗練されたシステムにしています。動物実験は、疫学によって発見されている証拠の受け入れを、非常に頻繁に妨げます。人間への害の証拠があっても、産業界は儲けになる製品を放棄することを嫌がります。彼らは、動物による研究を盾に、間違いを証明しようとするのです。疫学上で危険性が証明されたにも関わらず、アズベストス(有毒建築材)、タバコ、ヒ素、ベンゼンが市場にとどまったのがなによりの証拠です。今日、疫学は我々がより健康的に生きることに支えています。どんな生活習慣と物質が我々の健康の害になるかを学ぶことによって、私達は、病気になる可能性を減らしていく生活を作っていくことができるのです。Genetic Research 遺伝学研究 疫学の医学的証拠と並んで、遺伝学の研究は、先天的欠損症や癌の起こりやすさを遺伝子的に明らかにするものとして使われます。これらの情報は、医師を患者に対してより注意深くさせます。ある種の遺伝的な特性に対し、新たな、もしくは違う遺伝子を挿入することにより、すでに存在するDNA構造を改造することが、今日では科学者達によって可能になっています。動物組織の替わりとして、バクテリア、ウイルス、菌などのミクロ有機物を使ってDNAを組み替えることにより、副作用を減少させ、種交差による伝染が避けられます。(例:牛海綿状脳症(狂牛病))またそれによって、より純粋な医薬品やワクチンも生産も可能になります。まだ開発途上ではありますが、明白な遺伝学の基準を満たす治療法を作り出しうる天然薬や薬草の薬理学に、研究者達は期待しています。今日、科学者達は、人間の病気や人間の特性を動物に発生させるために、DNA組み替え技術を実験室の動物に用いています。動物を使った研究の代わりに、ヒトの病気を治すために使える情報を引き出すための研究に我々は資金をつぎこむべきです。遺伝学の研究は、先天的欠損症と癌へのかかりやすさを、子宮内で修正することができる可能性をもっているのです。Post-Marketing Drug Surveillance (PMDS)製薬会社は、臨床実験を経て認可がおりた薬を、一般市場へと発売します。販売後の市場監視は、発売後の薬品の効用と副作用を報告するものです。残念ながら、監視システムは現在義務付けられておらず、稀に自主的に医者が、副作用を報告しているのが現状です。ゆえに、どんな薬に関しても、広範囲の否定的反応についてのデータを管理することは不可能です。薬品の市場監視は必要であり、多くの大惨事を防ぐことができます。サリドマイドは、少数の子供達に害を及ぼしましたが、10000人の被害ではなくて済んだのです。人間のデータを圧倒して薬の副作用を再現できない動物実験者の無能さは無視されました。PMDSは、古くからある薬の新しい効用を発見する可能性をも高めます。今日使用されている多くの薬は、かつて他の病気のために作られたものです。しかし、良いものを発見しようとする姿勢が、真の可能性の発見につながるのです。Technology 科学技術動物実験を行う人達が無駄な考案を通して動物データを人間に供給している間に、テクノロジーは、驚くべきほどの発展をとげ最先端を走りだし、我々はまだその可能性の一角にすら触れていないほどの勢いです。物理学者、化学者、コンピューター技術者、その他の生体技術者たちの業績を見ると、動物実験はあたかも先史時代の遺物に見えます。物理学は、X線結晶学、シンクロトロン放射能、中性子源、CTスキャンやPETスキャンなどの原子磁気共鳴と分光学、単分光学をつうじ、正確な患者の状態を提供するべく、常に進歩しています。超音波、血液ガス分析機、血液化学分析機、マイクロスコープ、モニター装置、心電図、脳電図などは人体の窓となり情報を提供します。これらの情報は動物実験で得られるものではありません。肺動脈カテーテル、動脈カテーテル、レーザー、分子ピンセット、麻酔機、コンピューター設備、自動縫合機、人工心肺、ペースメーカー、骨関節代替、医療ホチキス、腹腔鏡手術、人工透析機などは外科手術と看護を、最高水準に高めるものです。DNA配列、遺伝子片、遺伝子の組み合せと個体統合などの化学は、遺伝学研究に大きく貢献しています。動物実験を行う者たちではなく、我々は、生体適合性材料、薬物転送装置、重合体反応、分離純粋化法をあみだした化学者たちにこそ感謝すべきです。分光学とCTスキャンに使用される高速フーリエ変換、高速順次整列、遺伝子学で使われるデータベース法、構造検索、タンパク質抱合に使用される最適化法、疫学に使用される生態学と病気の人工分布モデルなどを、数学とコンピューター科学は可能にしました。多くの場合は、動物実験での結果データとは、まったく違う結果が現れます。現在割り当てられている動物実験への資金が、医者にまわされることになれば臨床研究は、大いに発展することが可能です。 代替法という名称は的確ではありません。なぜなら、それこそが本物の科学だからです。動物実験は、ヒトの病気の治療法を導き出す確実な手法ではないのです。 動物で実験しないかったらどうやって実験するのか?どうやって発見と治療法を導き出すのか? 動物実験がなくても医学は発展します。これまでも、動物実験ではない方法で医学は発展してきたのです。 クリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)クリックして X で共有 (新しいウィンドウで開きます)Share This Previous Article動物の権利・動物愛護に関する衆議院議員選挙候補者アンケート2014 Next ArticleフランスのファッションデザイナーLolita LempickaがフォアグラにNO IGP認証のフォアグラ農場の実態を暴露。 2014/12/13