『Nonhuman primates are not furry-looking humans』
猿たちは毛皮を着た人間ではありません
。猿たちが人間と99%同じDNAを持っていることは周知の事実です。
様々なテレビ番組で、我々と従兄弟関係にある猿たちがどんなに人間と近しい存在であるかということもよく見ています。「非常によく似ている」ということで、チンパンジーや猿などを対象とする研究実験が人間へ及ぼす確実な例証であるといえるでしょうか?おそらくそれは違います。
人間と猿たちとの薬物治療の安全テストの記録を比べてみてください。
薬物の副作用の予測能力に関しては霊長類のテスト結果は期待外れに終わっています。
その最たるものは、先天性欠損症(奇形児)の誘発です。
おそらく、もっとも悪名高い例証はサリマイドでしょう。サリマイドは、人間の先天性欠損症(奇形児)を引き起こしていますが、猿たちには症状が出ません。
アスピリンは霊長類の先天性欠損症(奇形児)させますが、乳幼児にその症状は発症しません。
エンジェルダストとして有名な、PCP(動物用鎮静剤)はチンパンジーを鎮静させます。
しかし、人間が服用すると、妄想症などの危険で深刻な症状を引き起こします。
ニトロベンゼンは人間に有毒ですが、猿には無害です。
動物のイソプロテレノール服用は有効ですが、人間の服用は高い毒性があると証明されており、結果的に死亡することもあります。
たとえ猿でこの症状が再現しないということが学者に研究者されていたとしてもです。
カルベノキソロンは心機能不全程度にまで、水分を保持してしまいます。
科学者は過去に遡って、このテストを猿対象に行いましたが、この症状を再現させることはできませんでした。
関節炎の薬物治療であるFlosintは、猿対象テストでは十分な耐久性があると判断されましたが、人間には死をもたらしました。
心機能不全治療薬のアムリノンは、非常に多くの猿たちにテストされ、何ら危惧することなくリリースされてしまいました。
そのアムリノンが人間の血液細胞を凝固させ、大出血させるという結果をもたらしました。
驚くべきことに、この副作用は長期間にわたりアムノリン治療をうけた患者の20%に現れているのです。
Oprenは61人を死亡させ、3500ケース以上の危険な症状も報告されています。 しかし、Oprenは猿対象テストでは何の問題もありませんでした。
伝染病についてはどうでしょうか?猿たちのウィルス結果を参考にすることができるでしょうか?いいえ、違います。チンパンジーは漸近的にB型肝炎を隠してしまいますが、人間はB型肝炎にかかると死亡してしまいます。
狂犬病ワクチンなどのポリオは猿たちについては無害と証明されましたが、人間を死に至らしめるという結果になりました。ポリオワクチンの考案者であるサビン博士でさえ、宣誓しこのように述べています。「猿を対象したテスト結果の誤解により、ポリオワクチンの開発は大幅に遅れをとってしまった。」
エイズの研究では更に悪い結果をもたらしました。
人間と猿たちとのエイズ免疫システムには甚大な相違点があり、実験結果を無効にしてしまったのです。
エイズ研究者の第一人者であるマーク・フェインベルク博士はこのように述べています。:「猿にワクチンテストを行う利点は何か?5年前より猿対象にそのテストが行われているが、同時に人間にも行われている。それぞれの症状まったくもって別ものであると実感できているはずだ。つまり、5年の歳月を無駄にしてしまったことになっているのだ。」
猿はエイズで死亡しませんが、人間は死亡してしまうということが現在では明らかになっています。
アメリカ人の死亡原因として筆頭に上げられている、心臓病について考えてみましょう。
アテローム斑は人間特有のものであり、猿たちには形成されません。
アテローム斑について、チンパンジー、バブーン、ゴリラなどを対象に研究されていますが、人間のようなアテローム斑が形成されるという発見はいまだされていません。
人間の血液システムは、猿対象の研究で人間への成果を予測できるという謬見を証拠付けています。
人間血液中のRh因子(リーサス因子)はアカゲザルにちなんで名付けられました。
後の研究で人類と猿とではまったく性質が異なっていることを証明しましたが、当時までの医学的見解ミスが根深いため改名の妨げとなっていました。
しかし、最もおろかな研究はおそらく薬物中毒の研究でしょう。
猿たちたちは自然環境から連れ出され、薬物漬けにされています。
連れてこられなければ決してそのようなことに遭遇することのなかったのに・・・。
そして、その研究目的は、「人間は何故クラックを悪用するのか?」というくだらない理由を、精神的かつ生理的な側面から得ることにあるのです。
動物医学研究委員会はこのように述べています。「研究室では、人間がコカインをどのように悪用するかを再現させることは不可能である。猿たちであれ人間であれ、結果は同じだ。 なぜなら、薬物は研究室とは関係のない精神的要因に左右されるからだ。
例えば、それがいくらだったのか、純度はどうか、使用頻度はどうか、混合物かどうか、どんな条件で状況なのか、利用者の精神状態はどうか?などである。
ニューヨーク州立大学の科学者である、ダイアナ・ドゥ・エドワーズはこのように述べています。「むろん、コカイン薬物学の複雑な本質にもよりますが、完全なテスト対象動物などいないのです。人間以上に症状を再現できる完全なモルモットなどいるはずがないのです。動物学の範囲では、立証可能とされる再現性は殆どありませんでした。
いえ、ほんの2例に同様の効果が見られた以外は・・・。
おそらく、研究所の費用をより役立つところへ寄付すべきなのです。その費用を多くの薬物中毒患者の研究に使うべきなのです。」
DNAの1%差!しかし、この1%のちょっとしたズレが細胞レベルにまで関係してきます。
鎌状赤血球貧血や嚢胞性線維症の患者は、健康なヘモグロビンや肺を持つ人と99%同じDNAを持っています。しかし、ほんの1%の違いで短く苦痛な人生を送ることになってしまいます。
ではなぜ、人間は研究室で猿たちの研究をするのでしょうか?
それには多くの理由がありますが、その1つに"変化"があります。
想像してみてください。1つの事に人生を費やし、時間と血税を無駄にし続けている研究者のことを。
この手の研究者の多くは世間から隔絶され孤立しているので、本来なら研究結果が患者に適合されるべきであるのに、それが無用となっていることに気づかないままなのです。
毎年、推定何百ドルもの血税が癌やエイズの特効薬発見や薬学安全化の研究のために猿たちに使われています。大学や、ブリーダー、実験する設備を製造、販売する業者は、それで利益を得ています。もちろん研究者たちもそれで生計を立てているのです。
長い間、動物は敗者に過ぎないと信じられてきました。しかし、本来の治療法研究から流用されている限定された資金不足に、患者自身も苦しめられていることを証明しています。
霊長類の権利に関する論議は今後勢いを増していくでしょう。
霊長類の権利のために努力しましょう。
現在浪費されている費用が良い方向に使われるように・・・。