2023年4月25日、小宮山泰子議員の呼びかけのもと、岩屋毅議員など50名を数える国会議員からなる動物福祉(アニマルウェルフェア)を考える議員連盟(超党派)が3年ぶりに再始動した。立ち上げ総会の中で、岩屋毅議員を会長、会長代行に牧義夫議員、名誉顧問に尾辻秀久議員、顧問に逢沢一郎議員と山口俊一議員、事務局長に小宮山泰子議員、事務局次長に宮崎勝議員が就任した。この日参加した議員(発言順)は、会長や事務局長以外で、重徳和彦議員、金子恵美議員、松木謙公議員、古川元久議員、堂込まきこ議員、中野洋昌議員、須藤元気議員、大島九州男議員、田村貴昭議員、串田誠一議員。岩屋会長は息子が獣医師で「しっかりやれよ」と言われたというエピソードとともに、アニマルウェルフェアの一層の充実に取り組んでいきたいと挨拶した。この議連は動物愛護法にかからない動物の課題、主に畜産動物や動物実験、犬猫肉などについて議論を深めていくことになる。どの議員もアニマルウェルフェアについての知識をかつて無いほど持っており、経済とのつながり、ワンヘルスとのつながりなど、課題を提起した。第二回の議連は6月7日に開催1アニマルウェルフェアは広いため、全体像を把握して共通の基盤に立つための勉強を行う。その中でどういう課題を取り上げるべきか、どうプライオリティをつけるか考えていきたい2それぞれの事例について悪い事例も、推奨すると良い事例も両方を勉強していく3世界各国がどうアニマルウェルフェアに取り組んでいるのかを勉強すると方針が発表された。また岩屋会長は「アニマルウェルフェアを追求すると業界や事業者と対立しかねないと思われがちだけど時代はどんどん変わってきていてSDGSと同様にアニマルウェルフェアに取り組んでいるかどうかが企業や国、従業員の評価につながるので必ずしも対立することではない。丁寧に話し合うことでより良い方向を見つけられるのではないか、そしてそのように進めていかなくてはならない。」と述べている。この日の会では、平飼い養鶏とバタリーケージ養鶏両方を行うナチュラファーム、農林水産省、水産庁から取り組みの発表があった。水産庁からは養殖業でのアニマルウェルフェアの発表があったことが印象的だった。アニマルウェルフェアは水産にも既に及んでいる。第三回の議連は6月14日に開催国立国会図書館から世界のアニマルウェルフェアに関する動向についての解説、そして、私達アニマルライツセンターから機関投資家の動きや、世界の企業のアニマルウェルフェア(畜産動物)の動向についての解説を行った。いずれの議連においても、前向きで、かつ公平な議論が行われていると感じている。3年前にはなかった状況だ。国会議員を通じて、社会の成熟を感じることになるとは・・・。とてもうれしい変化だ。みなさんも、今後にぜひ期待してください!クリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)クリックして X で共有 (新しいウィンドウで開きます)Share This Previous Article「地球にも動物にも無理がないような活動体でありたい」長野県のカフェGOOD HABITはケージフリー! Next Article企業のエシカル通信簿 食品企業のアニマルウェルフェアを見る 2023/07/23